目次
整備について
レンタル原付に行っている整備についてスズキ レッツ4を中心にご紹介していきます。
車両を仕入れてきたら6か月の保証を付けて販売するつもりで整備をしていきます。
始めに
まずはエンジンオイルを確認します。始動確認をしたときにオイルが入っていなかったり、乳化していたらエンジンに負担をかけてしまうので最初に行います。怪しい時には一回オイル交換します。


エンジンオイルみたら続いて始動確認をしていきます。キーをONにしてエンジンチェックランプを確認し、セル始動します。
エンジンチェックランプが点灯したままだったり点滅したらエラーログを確認。
始動した際も灯火類の異常やエンジンからの異音が無いか確認します。この時にスロットルの開け具合と一緒に回転数が上がるかやマフラーから青白い白煙が出ないかも確認します。


スロットルボディ、インジェクター
上のようにあからさまな異常がないことを確認したら、いよいよ分解点検を開始します。
まず最初に手をつけるのはスロットルボディとインジェクターで、どちらも始動性をよくするために行います。
混合気を作るスロットルボディも、ガソリンを霧吹きのように噴射するインジェクターも汚れが付着すると正しく機能しなくなり始動しづらかったりアイドリングが不安定になります。



エアクリーナー、フィルター
スロットルボディをつけ置き洗浄している間にエアクリーナーの点検。
汚れていると空気がうまく吸い込めず薄くなり、ボロボロになると逆に空気を吸い込みすぎて濃くなり混合気の割合が崩れてしまいます。そうするとアイドリングが不安定になったり、そもそも始動しづらくなったりします。


RECS
スロットルボディ周りとエアクリーナーのメンテナンスが終わったら、燃焼室の清掃を行います。
ここで使用するのはWAKO’S RECS(吸気系・燃焼室急速洗浄液)を使って、10~15分エンジンをかけたままにします。
液剤を使い切ったら空ぶかしして内部に残った液剤を出し切るのですが、この時に少しだけ出る白煙は異常ないものになります。


エンジンオイル、スパークプラグ
RECS後でエンジンが暖まっているのでエンジンオイルを交換し、スパークプラグも交換します。


駆動系
始動性に関わる部分が終わったら次は駆動系のオーバーホールを行います。
大体の車両はドライブベルトとウェイトローラーが交換時期のため交換します。必要であればクラッチベアリングやミッションオイルも交換します。
交換した部品が正常に動作するようにクランケース内の部品を分解清掃して、グリスアップをしてから組み付けます。






前後タイヤなど
前後タイヤとあわせてブレーキ回りも点検していきます。
タイヤは山が残っていても3年以上前のタイヤなら交換します。






灯火類、ハンドル回り
いよいよ整備も佳境に入っていきました。保安装置の点検です。
ヘッドライトやウィンカーなどが正常に点灯/点滅するか、スピードメーターや燃料系が正常に作用するか、グリップが破けていないかなどを点検し必要であれば部品交換をしていきます。



試乗点検
ひと通り整備が終わったらミラーと試乗ナンバーを取りつけて10km走行します。
発進、加速、減速、方向転換をスムーズに行えるか確認し異常がなければ晴れてレンタル車輌の仲間入り!
スペアキーの作成、ナンバーの取得、任意保険の登録、各種装備の取り付けを行います。



最後に
その後は貸し出しごとに点検を実施し、前回整備からの走行距離に応じて各部の分解点検を行っていきます。
ここまでやっても貸し出し中に不調が出てしまうことも年に数台ありますが、その際は車両入替などの対応を致します。
