こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
03/26のPIT作業
ヤマハ JOG(SA36J-777xxx)
症状と依頼内容今回は、ヤマハ JOG(SA36J)が「セルは回るがエンジンがかからない」という症状で入庫しました。
お客様からのご連絡を受けて、当店が現地まで引き取りに伺いました。
点検と診断車両のキーをONにすると、エンジンチェックランプが点滅。エラーコード「33」が表示されました。
このコードは「点火系の不良」を示しており、まずはイグニッションコイルの点検からスタートしました。
足元のメンテナンスカバーを外して確認したところ、イグニッションコイルの2次側(スパークプラグ側)端子が折れているのを確認。
この状態ではスパークが飛ばず、エンジン始動は不可能です。部品の取り寄せを行い、交換作業へ進みました。

- イグニッションコイル交換
- プラグキャップ交換
- スパークプラグ交換
折れていた端子は経年劣化による硬化や振動によるダメージが原因と考えられます。
プラグキャップやプラグ本体も同時に交換することで、点火系統を一新し、確実な火花と始動性の回復を図りました。
作業後はセル一発で始動できるようになり、アイドリングや吹け上がりも良好です。
- 修理代金:¥12,430(レッカー代含まず)
- 所要時間:25分
イグニッションコイルの端子が折れるというのはあまり見かけないケースですが、年数の経過とともにケーブルの硬化や振動による負荷が蓄積し、断線や破損を引き起こすことがあります。
特に原付スクーターは毎日の通勤・通学などで酷使されることが多く、目に見えない部分でも劣化が進んでいます。
「セルは回るのにエンジンがかからない」といった症状は、今回のように点火系統に原因があることも多いです。
当店ではエラーコード診断から、迅速な部品交換・修理まで対応しておりますので、似た症状でお困りの方はぜひお気軽にご相談ください。