こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
09/28のPIT作業
スズキ レッツ(CA4AA-117xxx)
症状と依頼内容スロットルを開け続けないとエンジンが止まってしまうという症状で修理依頼を受けました。
点検と診断お客様の申告通り、スロットルを開けない状態ではエンジンが始動しません。少しスロットルを開けることで始動は可能です。過去の経験から、この症状は吸気系の不良であることが多いため、走行距離が5万kmに近いことも考慮し、エンジンの圧縮圧力を測定しました。結果、1400kpaと良好な数値を確認しました。
次に、アイドル時の吸気調整を担っているISCバルブ(アイドルスピードコントロールバルブ)を外して点検しました。バルブのプランジャが規定値よりも長く、約53mmありました。これを規定値の50mmに調整し、再組み立て後、スロットルを開けなくてもアイドリング状態を維持できるようになりました。
以下の作業を実施しました。
- ISCバルブのプランジャ調整(49.9mm-50.5mmに調整)
修理代金は¥6,600、所要時間は40分です。
まとめISCバルブはメインキーをオンにした際に最大まで伸び、チェックランプ点灯中に規定値まで戻る動作を行います。そのため、チェックランプ点灯中にエンジンを始動することは避けた方がよいです。
今回のケースでは、走行距離が多いこともあり、経年劣化が原因の一つと考えられます。現在は問題なくアイドリングできるようになりましたが、今後再発する可能性があります。その際は、ISCバルブの交換が必要になるかもしれません。
スロットルやアイドリングの問題が発生した際には、吸気系やISCバルブを点検することをおすすめします。また、走行距離が多くなると定期的なメンテナンスが重要になりますので、お気軽にご相談ください。