こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
01/31のPIT作業
スズキ レッツ(CA4AA-113xxx)
症状と依頼内容スズキ レッツ(CA4AA)にて、「スロットルを開けないと始動しない」という症状でご入庫いただきました。
点検と診断
症状から、ISC(アイドルスピードコントロール)バルブの異常が疑われました。
該当部品を取り外して点検したところ、プランジャの長さが基準値外であることを確認。
規定値に調整し、再組み付けしたところ、スロットルを開けなくても正常に始動し、アイドリングも安定しました。
しかし、しばらく様子を見ているとアイドリングが不安定になり、FIランプが点灯。
診断機でエラーコードを調べたところ、「C65:ISCバルブ目標回転数High異常」が記録されていました。
このため、ISCバルブ自体の交換が必要と判断しました。
その他の点検により、以下の整備も実施することとなりました。
- バッテリー電圧が低下し、交換時期に達していた
- エンジンオイル交換時期
- 作業中にテールランプバルブ切れを発見
- エンジンオイル交換
- バッテリー交換
- ISCバルブ交換
- テールランプバルブ交換(追加作業)
修理代金:¥33,340
所要時間:40分
スズキ レッツは現行車種ですが、初期型(CA4AA前期)は発売から10年近く経過しているものもあり、経年劣化による電子部品のトラブルが発生することがあります。
今回は症状からISCバルブの異常を素早く特定し、適切な対応ができました。
ISCバルブの役割と故障の影響
- ISCバルブは、アイドリング時の空気量を調整し、エンジン回転数を安定させる役割を持っています。
- 不具合が発生すると、エンジンの始動不良やアイドリング不調、ストールの原因になります。
- FIランプが点灯した場合は、放置せず早めに点検を行うことが重要です。
今回の整備による改善ポイント
- エンジンの始動性とアイドリングが安定
- バッテリー交換で電圧も安定し、今後のトラブル予防
- オイル交換によりエンジン保護
- テールランプ交換で安全性向上
当店では、電子制御系の診断やエラーコードの解析も可能です。
エンジン不調や警告灯の点灯など、気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください!