こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
03/04のPIT作業
スズキ レッツⅡ(CA1PA-336xxx)
症状と依頼内容今回は、スズキ レッツⅡ(CA1PA)が「吹き上がりが悪い」との症状で入庫しました。
お客様によると、最近他店舗で購入した車両とのことで、当店での整備履歴はありませんでした。
点検と診断まず試乗を行ったところ、上り坂で著しく加速が悪いことを確認しました。
基本的な点検を行い、車両の状態を把握していきます。まずはエンジンの3大要素(燃焼に必要な圧縮・点火・燃料)から点検を開始しました。
- 圧縮圧力は950kPaで問題なし
- 点火プラグに異常なし
- 負圧コックに異常なし
さらに、エアフィルターも点検しましたが、こちらも異常はありませんでした。
エンジンに問題がないため、駆動系の不良が疑われました。クランクケースカバーを開けて点検したところ、ドライブベルトとウエイトローラーがいずれも使用限界に達していました。
駆動系の整備を実施しましたが、試乗後もあまり改善が見られませんでした。残る原因として考えられるのは「マフラー詰まり」です。
そこで、マフラーのボルトをわざと緩め、排気漏れの状態を作り出して試乗したところ、吹き上がりが改善したため、マフラーの詰まりが原因と判断しました。
- 駆動系整備(ドライブベルト、ウエイトローラー交換)
- マフラー交換(社外品)
マフラーを新品に交換したことで、吹き上がりが大幅に改善され、スムーズな加速ができるようになりました。
- 修理代金:¥27,060
- 所要時間:70分
2サイクルの原付は、オイルを燃焼しながら走行するため、マフラー内部にカーボンが蓄積しやすく、詰まりを引き起こすことがあります。
マフラーが詰まると排気効率が悪化し、加速不良や最高速の低下につながります。今回のケースのように、駆動系を整備しても改善しない場合は、マフラーの詰まりを疑うことが重要です。
「加速が悪い」「吹き上がりが鈍い」などの症状がある場合は、マフラーの点検・交換が必要かもしれません。
当店では、駆動系の整備はもちろん、マフラーの状態も含めて総合的に点検し、最適な整備を行います。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。