こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
04/28のPIT作業
スズキ レッツ(CA4AA-137xxx)
症状と依頼内容スズキ レッツ(CA4AA)が「昨晩走行中に突然ストールし、再始動できなくなった」とのことで、当店で引き取り対応を行いました。
オイル切れの可能性が高く、車両状態によってはエンジンに深刻なダメージが残っていることも懸念されました。
点検と診断まず電源が入るかだけ確認し、その後、エンジンオイルの状態を点検しました。
結果は予想通り、エンジンオイルがほぼ入っておらず、ゲージには泥のようなスラッジしか付着していない状態でした。
本来であれば「継ぎ足し」も可能なレベルでしたが、今回はオイルそのものの劣化も著しかったため、交換対応としました。
また、ドレンプラグを外した際に、かなりの鉄粉が付着していたため、内部摩耗も進んでいる可能性があります。
交換したエンジンオイルは0.7L。交換後に10回ほどキックしてからセル始動を試みると、最初はかかりが悪い状態でしたが、1分ほどスロットル開度を調整しながら粘ったところで始動成功。3分後には安定したアイドリングになりました。
異音(ウインウインというベアリング異音)は残っているため、エンジン内部にダメージが残っている可能性は否定できません。
- エンジンオイル交換
- 簡易始動確認
- 修理代金:¥3,300(レッカー費用別)
- 修理完了までの預かり日数:1営業日
- 所要時間:10分
今回の症状は、エンジンオイル切れによるエンジン停止でした。
現在は再始動可能な状態にはなっておりますが、内部の部品交換などは行っておらず、あくまで応急対応です。
再度同じ症状が発生した場合、物理的な修理も可能ではありますが、エンジン載せ替えや腰下までの分解修理が必要となるため、費用は最低でも¥100,000~と高額になります。
このため、今後の再発時には乗り換えを視野に入れることが賢明です。
今回は現状での納車とさせていただき、今後のメンテナンス計画としては以下を強くおすすめいたしました。
- 次回のエンジンオイル交換は300kmまたは1~2か月以内(内部の鉄粉除去のため)
- 以降は通常通り「2,000kmまたは6か月」の早い方で定期交換
定期的なオイル管理は、バイクの寿命と安全性を大きく左右します。今回のようなエンジントラブルを未然に防ぐためにも、オイル交換のタイミングを守ることが大切です。
「走行中にエンジンが止まった」「しばらくオイルを見ていない」と思われた方は、ぜひ早めに点検をご依頼ください。