こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
05/20のPIT作業
スズキ レッツ(CA4AA-191xxx)
症状と依頼内容スロットルを開けないと始動できず、スロットルを戻すとストールするという症状で入庫しました。
今回が初めてのご来店だったため、基本的な点検から丁寧に進めさせていただきました。
点検と診断診断機を使用し、まずはエラー履歴の確認を行いましたが、特に異常コードの記録はありませんでした。
次に、圧縮圧力・点火系・燃料系を点検しましたが、いずれも異常なし。
そこで、経験則からアイドリング時の吸気調整を担う「ISCバルブ(ステッピングモーター)」に着目して点検を進めました。
ISCバルブの抵抗値自体は規定範囲内でしたが、内部のプランジャー(開度調整ピン)の長さが微妙にずれており、調整不良が疑われました。
規定値に合わせて再調整したところ、スロットルを開けなくても始動可能となり、アイドリングも安定しました。
しかし、これはあくまで一時的な応急処置であり、再発リスクが高いためISCバルブ本体の交換を行うことになりました。
- ISCバルブ(ステッピングモーター)交換
交換後は始動性とアイドリングの安定性がともに改善され、安心してご使用いただける状態になりました。
- 修理代金:¥23,650(税込)
- 修理完了までの預かり日数:3営業日
- 所要時間:60分
ISCバルブ(アイドル・スピード・コントロール・バルブ)とは、エンジン始動直後やアイドリング中に自動で吸気量を調整する部品です。
キーをONにしてエンジンチェックランプが点灯している間は、ISCバルブが位置を調整している最中のため、このタイミングでの始動は推奨されません。
今回のように、「エンジンはかかるけど止まりやすい」「スロットルを開けないと始動できない」といった症状がある場合は、ISCバルブの不調が原因かもしれません。
お気軽にご相談いただければ、経験豊富なスタッフが丁寧に診断・整備いたします。