こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
06/05のPIT作業
スズキ アドレス110(CE47A-109xxx)
バイクの詳細と依頼内容今回は、スズキのアドレス110(CE47A)のクランクケースカバー下からのオイル漏れの修理依頼を受けました。オイル漏れは酷いものではなく、にじみ出ている程度でした。オーナー様はご自身でも整備をされるとのことで、クランクシャフトのナットを電動インパクトで強く締めてしまったことがあるとのことです。
点検と診断クランクケースカバーを開けて内部を確認したところ、クランクシャフト左のオイルシールからオイルが漏れていることが分かりました。部品を取り寄せて、クランクシャフト左のオイルシールを交換することにしました。
作業内容まず、古いオイルシールを取り外します。マイナスドライバーなどでこじって外すとクランクケースに傷を付けてしまうため、細いドリルで少し穴を開けて、木ネジを挿入し引っ張る方法でスムーズに外しました。
続いて新しいオイルシールの取付ですが、圧入時にオイルシール裏のスプリングがすぐ外れてしまいました。クランクシャフトをよく見たところ、接触する部分がだいぶ荒れていました。オーナー様がナットを締め付けすぎた影響かもしれません。
シャフトが荒れているため、オイルシールを入れても裏側がめくれてスプリングが飛び出してしまいます。サービスマニュアルにはざっくりした交換方法しか記載がなかったため、少し工夫をしました。シャフト奥の荒れている部分がプーリーボスと同じ大きさだったので、まずボスにオイルシールをはめてからクランクシャフトに入れ、圧入しました。これでうまくいきました。
クランクシャフト側のナットは70N、クラッチ側は50Nで締め付けを行いました。その後、10km程度試乗し、オイル漏れがないことを確認しました。
簡単な整備でも、1つのミスが高額修理に繋がる恐れがあります。例えばプラグ交換で斜めに入れてしまった場合などです。お困りの場合は、ぜひ当店にご相談ください。迅速かつ丁寧に対応いたします。