こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
03/20のPIT作業
ホンダ ディオ(AF62-104xxxx)
症状と依頼内容 ホンダ・ディオ(AF68)が始動不良とメンテナンス依頼で入庫しました。
ただし、今回はキックで始動できたとのことで、セル始動も入庫時には問題ありませんでした。
セルボタンを押すだけでスムーズに始動する状態でしたが、ブレーキスイッチが入りっぱなしで、常時ブレーキランプが点灯していました。
10年ほど前に中古で購入され、メーターは1.5周ほどしているとのこと。
これまで大きな不調はなかったものの、1か月前から始動不良が発生。他店の対応に不満があり、当店にご来店いただきました。
お客様ご自身でも調査され、燃料添加剤(フューエルワン)で一時的に改善したとのことです。
RECSによるカーボン除去を中心に、エアクリーナー、プラグ、プラグキャップのメンテナンスをご提案し、2万円前後で受注しました。
また、ブレーキランプ常時点灯の改善、ブレーキレバーとリターンスプリング交換、フォークブーツ交換も同時にご依頼いただきました。
簡易点検の結果、リアホイールからの異音が気になりました。
セルは一発始動可能でしたが、カーボン堆積の懸念からRECSをご提案。
エアクリーナーカバーのネジが不足していたり、水滴が見られたりしましたが、内部に大きな浸水はなし。
ドレンパイプにはオイルが満タンで、メンテナンス不足が見受けられました。
プラグキャップの接続が甘く、これが始動不良の主因と判断。
イグニッションコイルのリード線には青錆が見られたため、カット処理を実施。
交換後は始動性・パワーともに向上したため、RECS施工は見送りに変更しました。
ブレーキランプ常時点灯は、ケーブルとレバーの不具合が原因。
スピードメーターランプが片方切れており、左右とも交換を推奨。
リアの異音はクラッチベアリング不良と判明。
ドライブベルトとウエイトローラーも摩耗していたため交換。
フロントフォークブーツも左右とも劣化しており、同時交換を実施しました。
- スパークプラグおよびプラグキャップ交換(イグニッションコイル修正含む)
- エアクリーナー点検・清掃およびネジ欠品部の補填
- 駆動系整備:ドライブベルト、ウエイトローラー、クラッチベアリング交換
- ブレーキランプ常時点灯の改善(ケーブル・レバー関連部品交換)
- フロントフォークブーツ左右交換
- スピードメーターランプ左右交換
- エンジンオイル交換
修理代金は39,919円(税込)、
作業時間は約120分となりました。
今回のディオ(AF68)の不調の原因は、
プラグキャップの接続不良とイグニッションコイルの劣化でした。
その結果、始動不良が発生していたと考えられます。
また、駆動系の摩耗による異音、フロントサスペンションの劣化、
電装系の不具合(ブレーキランプ・メーターランプ)など、
長年使用されてきた車両特有の症状が重なっていました。
特に、リアのクラッチベアリングは放置すると走行中の異音や振動、
最悪の場合、駆動系の破損につながるリスクがあります。
また、ブレーキランプが常時点灯している状態は、
後続車に誤解を与えるだけでなく、安全面でも問題があります。
今回の整備により、車両は安心してご使用いただける状態に戻りました。
定期的な点検や簡単なセルフチェックでも、早期発見につながります。
気になる症状がある場合や、半年〜1年に一度の点検もぜひご検討ください。
またのご来店・ご相談をお待ちしております。