こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
11/31のPIT作業
ホンダ ディオ(AF68-140xxxx)
症状と依頼内容
ホンダ ディオ(AF68)が始動不可とのことで、押してご来店いただきました。
バッテリーが弱くセルが回らず、キックレバーの感触も軽い状態でした。
お客様にお話を伺ったところ、約3年間メンテナンスを行っていないとのことでした。
エンジンオイル量を確認すると、ゲージにわずかに付く程度しか入っておらず、オイル管理不足による抱き付きの可能性も考えられました。
セルが回らないため、キックで始動を試みたところエンジンは始動。
しかしマフラーに穴が開いており、排気漏れも確認できました。
走行距離は5,000km程度で、致命的なエンジンダメージはないと判断しました。
始動不良の原因は圧縮不良によるもので、症状からカーボン噛みの可能性が高いと判断。
お客様と相談のうえ、エンジン内部洗浄(RECS施工)と併せて、消耗品交換・マフラー交換を実施しました。
- エンジンオイル交換
- スパークプラグ交換(プラグキャップ含む)
- エアフィルター清掃
- ワコーズRECS施工(吸気系洗浄)
- バッテリー交換
- マフラー交換(社外品使用)
RECS施工により、燃焼室内部のカーボンを薬剤で分解・除去しました。
完全には取り切れませんが、始動性やアイドリングの安定が改善しています。
- 修理代金:¥41,800(税込)
- お預かり日数:1営業日
- 作業時間:90分
今回はオイル管理不足により、エンジン内部にカーボンが堆積して始動不良を引き起こしていました。
RECS施工で一時的に改善しましたが、薬剤洗浄では完全に除去できず再発の可能性もあります。
根本的に解決するにはエンジンの分解整備が必要です。
再発防止のためのポイント:
・オイル交換は半年または2,000kmごとが目安
・短距離走行を避け、エンジンをしっかり温めてから使用
・定期的に燃料添加剤を使用してカーボン堆積を防止
エンジン内部の汚れは見えにくい部分ですが、放置すると焼き付きや圧縮抜けに繋がります。
「最近エンジンが重い」「始動しにくい」と感じたら、早めの点検をおすすめします。




























