こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
11/07のPIT作業
ホンダ ディオ(AF62-101xxxx)
症状と依頼内容
ホンダ ディオ(AF62)が始動しなくなったとのことで、JAFにてご入庫いただきました。
お客様ご自身で点火プラグを交換されたそうですが、火花が飛ばない状態だったとのことです。
キックレバーの感触が軽く、圧縮が弱い状態でした。
オイルゲージを確認すると、オイルは付着するものの量が少なく、真っ黒に汚れていました。
まずはエンジンオイルを交換してから、点火系統を中心に点検を行いました。
点火が確認できず、プラグキャップ・イグニッションコイルともに異常なし。
検証のため、AF61用のCDIユニットを接続したところ、点火・始動ともに正常に作動しました。
この結果からCDIユニットの故障と判断しました。
純正新品は約3万円と高価なため、コストを抑えるために純正中古品を使用して交換を実施。
また、リアタイヤとエアフィルターが交換時期でしたので、同時に交換を行いました。
入庫時の圧縮不良は「カーボン噛み」による一時的な圧縮抜けと推測されます。
現在は改善していますが、再発の可能性もあるため、エンジン内部洗浄(RECS施工)もご提案しました。
- 点検作業(点火系統確認)
- CDIユニット交換(純正中古品)
- イグニッションコイル点検
- エンジンオイル交換
- リアタイヤ交換(エアバルブ含む)
- エアフィルター交換
交換後は始動性・アイドリングともに安定し、点火不良は解消されました。
- 修理代金:¥28,160(税込)
- お預かり日数:2営業日
- 作業時間:80分
今回はCDIユニットの故障による始動不良を修理しました。
点火系統の不具合は部品単体では判断が難しく、検証用部品による切り分けが重要です。
中古部品を使用することで、コストを抑えながら確実に始動できるようになりました。
また、カーボン噛みによる圧縮抜けは再発の可能性があるため、
定期的なオイル交換(半年または2,000kmごと)と、エンジン内部洗浄をおすすめいたします。
今後も安心してお乗りいただけるよう、継続的な点検をご検討ください。



























