こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
12/23のPIT作業
スズキ レッツ4(CA45A-201xxx)
症状と依頼内容
スズキ レッツ4(CA45A)で、エンジンが始動しないとのことでご連絡をいただきました。
自走できない状態だったため、当店で引き取りを行い、修理を承りました。
点検の結果、すぐに対応が必要な不具合がいくつか確認されました。
- 圧縮圧力:1250kPa(基準値1500kPa)と低下
- バッテリー電圧低下によりセルが回らない状態
- エアフィルターが劣化により消失
始動できなかった主な原因は、圧縮圧力の低下とバッテリー電圧低下です。
圧縮低下については、カーボン噛みが原因と考えられました。
確認のため、プラグホールから薬剤を少量注入し排出したところ、エンジンは始動しました。
ただし、この方法はあくまで応急的なもので、当店では積極的にはおすすめしていません。
根本的な対策として、ワコーズのRECSによる本格的な内部洗浄をご提案しました。
あわせて、状態の悪かった消耗品も交換する内容で修理を進めています。
- 点検・圧縮圧力測定
- ワコーズ RECS施工(エンジン内部洗浄)
- エンジンオイル交換
- バッテリー交換
- スパークプラグ交換
- エアフィルター交換
- 前後タイヤ交換
- 修理代金:53,900円(税込)レッカー代含む
- 修理完了までの預かり日数:4営業日
- 作業時間:約150分
今回の始動不良は、カーボン噛みによる圧縮低下と、
バッテリー電圧低下が重なったことが原因でした。
カーボン噛みを予防するためには、次の点が重要です。
- 短距離走行(チョイ乗り)ばかりの使用を避ける
- エンジンが温まる前に停止しないよう意識する
- 定期的に燃料添加剤を使用する
- 点火系・吸気系の状態を良好に保つ
- エンジンオイルを定期的に交換する
始動性の悪化やセルの元気がない症状は、
トラブルの前兆であることも少なくありません。
「最近かかりが悪い」「ちょっと調子が変だな」と感じたら、
早めの点検で大きな故障を防ぐことができます。






































