こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
03/23のPIT作業
ホンダ ズーマー(AF58-138xxxx)
症状と依頼内容今回は、ホンダ ズーマー(AF58)が「警告灯が点灯する」という症状で入庫しました。
キャブレターモデルであるズーマーにはエラーコードのような機能はないため、警告灯の点灯原因は目視と経験による点検で判断する必要があります。
点検と診断当店に何度か入庫履歴のある車両ですが、水回り系の整備は今回が初めてです。
まずはラジエターキャップを開けて冷却水の量を確認したところ、水面が見えず、明らかに冷却水が不足していました。
ドレンボルトから冷却水を抜いてみると、わずか100ml程度しか排出されず、完全に水が抜けてしまっていた状態です。
補充しながら漏れ箇所を確認したところ、ウォーターポンプ周辺から冷却水が漏れており、さらに辿っていくと冷却水ホースの三つ又パイプ(樹脂製ジョイント)が折れているのを確認しました。
経年劣化による樹脂部品の破損と判断し、ホースとクランプも含めた関連部品一式の交換をご提案し、修理を承りました。
- パイプジョイント交換(三つ又ジョイント)
- 冷却水ホース交換
- ホースクランプ交換
部品交換後は冷却水を補充し、エア抜き処理を行ったうえで、長時間のアイドリングおよび試乗を実施。不調や再発は見られませんでした。
- 修理代金:¥9,548
- 所要時間:40分
ホンダ ズーマーは個性的なデザインで人気のある車両ですが、登場から20年以上が経過しており、水回りを含む経年劣化によるトラブルが増えてきています。
ウォーターポンプは比較的丈夫な構造のため滅多に壊れませんが、今回のように冷却ライン上のジョイント部品やホース、サーモスタットやセンサー系統でのトラブルはよく見受けられます。
冷却水の減りが早い、水温警告灯が点く、オーバーヒートしやすいといった症状がある場合は、早めの点検がおすすめです。
当店では冷却系トラブルの診断・修理も承っておりますので、お気軽にご相談ください。古い車両も、しっかり整備すればまだまだ元気に走れます。