こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
02/17のPIT作業
ホンダ トゥデイ(AF67-140xxxx)
症状と依頼内容今回は、ホンダ トゥデイ(AF67)が「左ブレーキレバーを握るとブレーキランプが点きっぱなしになる」という症状で入庫しました。
ブレーキランプが点きっぱなしになると、後続車に正しく減速や停止の合図が伝わらなくなるため、早めの対処が必要です。
点検と診断ホンダ トゥデイ(AF67)はドラムブレーキを採用しており、コンビブレーキシステムが搭載されています。
構造上、ブレーキランプが点きっぱなしになる主な原因として、以下の3点が考えられます。
- コンビブレーキの調整不足
- ブレーキケーブルの伸びによる調整限界
- ブレーキカムの固着
点検の結果、ブレーキケーブルは多少伸びているものの、決定的な原因はリアブレーキのカムシャフトが固着気味になっており、スムーズに戻らなくなっていることが判明しました。
まずはリアブレーキカムの分解清掃・グリスアップを実施し、それでも改善しない場合はコンビブレーキの調整を行うことにしました。
また、お客様のご要望により、シートの交換も併せて行いました。
作業内容- リアブレーキカム分解清掃、グリスアップ
- コンビブレーキ ファーストケーブル調整
- シートASSY交換
リアブレーキのカムシャフトは、長年の使用でグリスが完全に切れ、真っ黒に汚れていました。清掃後にグリスアップを行うことで、スムーズに可動するようになりました。
また、コンビブレーキの調整では、ブレーキレバーとコンビブレーキ間のファーストケーブルの引っ張り具合を適正な状態に調整しました。
この2点の作業により、ブレーキレバーの戻りがスムーズになり、ブレーキランプが点きっぱなしになる症状は解消されました。
- 修理代金:¥21,240
- 所要時間:50分
原付スクーターは、左ブレーキレバー(リアブレーキ)を多用するケースが多く、ブレーキ周りの部品には負担がかかりやすいです。
特にドラムブレーキ車は、ブレーキカムの動きが悪くなるとブレーキの戻りが悪くなり、今回のようにブレーキランプが点きっぱなしになることがあります。
また、ブレーキカムが固着するとブレーキの引きずりが発生し、燃費の悪化やブレーキシューの偏摩耗の原因にもなります。定期的なグリスアップや調整を行うことで、安心して乗り続けることができます。
「ブレーキの戻りが悪い」「ブレーキランプが点いたままになる」などの症状がある場合は、早めの点検・整備をおすすめします。当店では、ブレーキ周りの点検・調整も承っておりますので、お気軽にご相談ください。