こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
11/22のPIT作業
ホンダ ディオ(AF62-132xxxx)
症状と依頼内容
ホンダ ディオ(AF62)が走行中にスピードが出なくなり、そのまま停止。
再始動もできず、当初は後輪がロックしてほとんど動かせない状態だったとのことで入庫されました。
時間が経つと後輪は回るようになったため、熱や摩擦による一時的な固着の可能性も考えられます。
お客様から「異臭がした」との申告があり、まずはリアブレーキと駆動系のどちらが原因か切り分けを行いました。
リアブレーキカムの固着はなく、スプリングやブレーキシューも正常でブレーキの引きずりは確認されませんでした。
次に駆動系を分解したところ、以下の異常を確認しました。
- ドライブベルトが交換時期で硬化・摩耗が進行
- クラッチウエイトが完全に摩耗し平らな状態
- カバーを外した状態でクラッチから異音を確認
- トルクカムは正常・損傷なし
クラッチウエイトの摩耗により正常につながらず、強い摩擦熱が発生して異臭と後輪ロックの症状につながったと考えられます。
以上をまとめてお客様へご説明し、部品交換で修理を進めることになりました。
- ドライブベルト交換
- クラッチウエイト交換(信頼性のある社外品を使用)
- クラッチアウター交換(純正品)
- エンジンオイル交換
クラッチウエイトは純正品が高額なため、品質の確かな社外品を使用。
アウター側は摩耗が進行していたため純正品で交換しました。
作業後はアイドリング・試乗とも異音はなく、再発防止のため十分な時間をかけて動作確認を実施しています。
- 修理代金:¥31,020(税込)
- 修理完了までの預かり日数:3営業日
- 所要時間:80分
今回の症状は、クラッチウエイトの摩耗による駆動系のトラブルが原因でした。
クラッチ周りは距離とともに摩耗が進み、繋がり不良・異音・発進不良などの症状につながることがあります。
ドライブベルトは2万km前後での交換が安心です。
異臭や後輪ロックは重大なトラブルのサインでもありますので、違和感を感じた際は早めの点検をおすすめいたします。
駆動系のお見積りや事前点検だけでもお気軽にご相談ください。安全にお乗りいただけるよう、しっかり整備いたします。




























