こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
11/23のPIT作業
スズキ アドレスV125(CF4EA-139xxx)
症状と依頼内容
スズキ アドレスV125(CF4EA)が信号待ちで突然エンジン停止。
その後セルは回るものの再始動できず、当店にて引き取り対応を行い入庫しました。
現地での簡易点検では、セルは回るものの圧縮が無いような音が確認できました。
キックレバーの抵抗も軽く、明らかに圧縮圧力が落ちている症状です。
エンジンオイルはお客様ご自身で交換されており、量・状態ともに極端な異常は無し。
圧縮不良の主な原因としては以下の2点が挙げられます。
- 腰上(ピストンリング・シリンダー)の摩耗・傷
- バルブのカーボン噛み(圧縮漏れ)
その後しばらくセルを回していると突然始動し、再始動も問題なく可能になりました。
この「一時的に圧縮が抜けて始動不能 → 時間経過で復帰」という流れは、
カーボン噛みによるバルブの密閉不良が起きたときの典型的な症状です。
根本的に修理するには腰上オーバーホールが必要となり、高額な修理になります。
今回はお客様と相談のうえ、まずはワコーズRECSによる薬剤洗浄でエンジン内部のカーボン除去を実施して様子を見ることになりました。
- ワコーズRECS施工(吸気系からのエンジン内部洗浄)
- フロントブレーキパッド交換(残量わずかのため)
RECS施工後はアイドリングが安定し、始動性も改善しました。
フロントブレーキパッドも新品になり、安全性が向上しました。
- 修理代金:¥20,900(税込)レッカー費用含む
- 修理完了までの預かり日数:即日完了
- 所要時間:50分
アドレスV125のような125ccクラスは、50ccほどカーボン噛みが多いわけではありませんが、
短距離走行の繰り返しや低回転での使用が多い場合は同様の症状が起こることがあります。
RECSはあくまで応急処置の要素が強く、内部のカーボン量によっては再発の可能性もあります。
再び同じ症状が出るようであれば、根本修理として腰上オーバーホールをご検討いただくことをおすすめします。
エンジンの違和感や再始動不良などのトラブルは早めの点検が重要です。
気になる症状があればお気軽にご相談ください。






















