こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
12/21のPIT作業
ホンダ ライブディオ(AF34-450xxxx)
症状と依頼内容
ホンダ ライブディオ(AF34)で、ドライブベルト交換のご依頼をいただきました。
点検の結果、クラッチにも不具合が見つかったため、追加修理のため車両をお預かりしました。
駆動系を分解したところ、クラッチウエイトの片側が真っ平になり、欠けている状態でした。
クラッチアウターも大きく削れており、正常な動作ができない状態です。
詳しくお話を伺うと、フルスロットルにしてもまったく前に進まない時があるとのことでした。
症状から見ても、原因は明らかにクラッチ側にあると判断できます。
ドライブベルトやウエイトローラーの交換だけでは不調が改善しない可能性が高いため、
クラッチのメンテナンスが必要であることをご説明し、ご了承いただいたうえで作業を進めました。
- 駆動系メンテナンス
- ドライブベルト交換
- ウエイトローラー交換
- クラッチウエイト交換
- クラッチアウター交換
- アイドリング調整(サービス)
クラッチのエキスターナルクリップも問題なく取り外しでき、
新品部品の取り付けまでスムーズに完了しました。
セル始動は可能でしたが、キックギアも清掃とグリスアップを実施しています。
作業後はキック操作も非常にスムーズになりました。
また、オートチョークの配線が外れていたため、あわせて取り付けを行っています。
作業前に始動確認ができていたため、組み付け後すぐに試乗を行いました。
試走直後は、クラッチがやや繋がりにくい状態でした。
新品のクラッチウエイトとアウターのため、当たりが出るまで少し滑っていたと考えられます。
3分ほど走行すると、スムーズにクラッチが繋がるようになり、
発進や加速も問題なく改善しました。
- 修理代金:26,950円(税込)
- 修理完了までの預かり日数:2営業日
- 作業時間:約50分
今回の不調は、クラッチウエイトとアウターの摩耗が原因でした。
ベルト交換だけでは改善せず、駆動系全体を見た判断が重要なケースです。
「アクセルを開けても進まない」「発進が極端に悪い」といった症状は、
クラッチ不良が原因になっていることも少なくありません。
駆動系は消耗の進み具合に個体差が出やすい部分です。
気になる症状があれば、早めの点検がおすすめです。


































