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ドライバー
最も使用頻度の高い工具がドライバーです。月並みですが一口にドライバーと言っても様々な種類があります。今回はその中から、バイク屋さんが使うドライバーに限定して解説してみたいと思います。
僕が持っているドライバーを紹介しちゃうよ〜って企画です。
2番のプラスドライバー
数ある工具の中で最も使用頻度の高いドライバーがこれです。2番のプラスドライバーと呼んでいます。
正確には(正式名称ってわけじゃないけど)『2番のボルスター付き貫通ドライバー』です。
ドライバーは完全な消耗品です。先端が減ってきたら交換です。また、安物はサイズの精度が低く、ネジ山を潰しやすいので高くても良いものを使います。僕の好みはPBというメーカーのドライバーです。
2番というのはサイズです。JIS規格で決まっているのでどのメーカーでもサイズは共通です。数字が小さければ、ドライバーも小さいです。123の3本セットがオーソドックスです。
ボルスターというのはドライバーの付け根の所にある6角の部分です。固くて回らないネジを回す時などに、メガネをかける為に使います。
メガネをかけるというのはこんな感じ↓
貫通というのは、ハンマーなどで叩けるようにグリップを軸が貫通しているドライバーの事です。いうこと聞かない悪いネジはこれでガツンと叩きます。
PBの魅力は驚異的な保持力と回しやすいグリップです。
使い方
1、正しいサイズのドライバーを使う
ネジの頭に合うサイズのドライバーを選びます。違うサイズでも回らない事はありませんが、ネジ山を潰してしまう原因になるので、絶対にやめましょう。サイズが合っていれば、隙間なくピッタリと吸い付くようにフイットします。
2、押し付けながら回す
しっかり押し付けながら回します。特にプラスのネジは回すとドライバーが浮いてくる様になっています。しっかり押し付けないと、これまたネジ山を潰してしまう事になります。
3、徐々に力を加える
いきなり力を加えてしまうとネジ山を潰してしまう事があります。ネジの声を聞きながら、徐々に力を加えていきましょう。回らない時は無理をせず、外れない時の方法を試して下さい。
4、軸の部分を指で回す
ネジが十分に緩んだら、軸の部分を指で回します。ドライバーによっては、回しやすいように軸の部分に滑り止めが施してあるものもあります。
軸の部分を回す事で作業時間の短縮になります。
動画にしてみました。
ドライバーの選び方と代表的なメーカー
選び方のポイント
まず、ドライバーは消耗品です。定期的に買い換えるものだと割り切りましょう。しかし、使用頻度が非常に高いため、あまり安物を買うと使うたびにストレスを感じてしまいます。僕はふだん使いにはPBを、叩いたりどこかへ持って行ったりするサブ用にVESSELをと使い分けています。単純にコスパで1種類ならVESSELがいいと思います。PBやWERAなどの高いドライバーは先端の精度が高く、ネジ山にしっかり力をかけることができます。ネジ山を潰すことも少ないので、高いなりの事はあります。
PB SWISS TOOL
僕が愛用しているスイスのメーカーです。丸いグリップなので回しやすく、適度に滑り止めが付いていて、多少しっかり力を掛けることができます。先端の精度も高くしっかりフィットします。
PBの魅力は驚異的な保持力と回しやすいグリップです。
WERA
当店のスタッフ愛用のメーカーです。先端がレーザーエッチングされていて、ネジ山にしっかり食い込みます。ただ、グリップに凹凸が無いので、油とかついてるとちょっと滑るかな。
KTC
言わずと知れた日本の代表的メーカー。なぜかグリップも軸も四角いので早回ししにくいです。ドライバー以外は使いやすいのに、ドライバーだけはイケテナイ。正直、僕はお勧めしません。
NEPROS
KTCの最高級ブランドネプロス。金属部分は全てメッキ加工された最高級のブランド。仕事用というより趣味用です。いつかはネプロス。
KOKENとVESSEL
こちらも日本のメーカー。コストパフォーマンス良くおすすめのメーカーです。大抵のホームセンターで売っています。特にVESSELは非常に使いやすく、2本目や車載工具などにもオススメです。
いろいろなドライバー
普通の1番2番3番の他にもいろいろなドライバーを使います。
精密ドライバー
これは普通の家庭にもあるかも知れません。小さいドライバーです。100均のやつ使ってます。
ショートとロング
工具が入りにくかったり、届かなかったりする時用です。いろんな長さがあります。
インパクトドライバー
固くて回らないネジを回す時に使います。動画を見た方が分かりやすいかな。
ビットドライバー
すごく狭いとことかに使います。小さなラチェットに装着して使います。
キャブドライバー
先端が90度に曲がっていて、入り組んだ所のネジを回せるようになっています。アイドリング調整用のネジを回したりするのに使います。
磁石
ドライバーに磁力を持たせるのに使います。ドライバーが磁力を持っていると、ネジが落下しなくて便利。
最後までお読み頂きありがとうございます。ドライバーのあれこれ、いかがでしたでしょうか。おいおい他の工具も紹介していきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。