こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
05/26のPIT作業
スズキ アドレスV50(CA4BA-113xxx)
症状:エンジンが暖まるとストールするこんにちは、原付市場です。今回は、エンジンが暖まるとストールするという症状について、詳しく点検した内容と今後の対策を紹介します。
点検内容- 症状確認: エンジンが暖まるとストールするが、再始動は可能。
- 基本チェック: スパークプラグは綺麗で、圧縮は1400kpaと正常。エアフィルターも問題なし。バッテリーのプラス端子に粉吹きがあるが、電圧は13Vで問題なし。
- エンジンアイドリングテスト: 30分程度アイドリングさせたところ、ストールを確認。再始動は簡単だが、しばらくするとまたストール。
- 電装系の点検:
- ECUを他のレンタル車両と交換してもストールすることを確認。
- CKPセンサー、ISCバルブ、ETセンサーは電圧、抵抗値共に基準値通りで問題なし。
- 燃料の影響: 入庫時にガソリンが少なかったため補充し、再度1時間アイドリングテストを行うとストールしなかった。しかしお客様申告により、燃料の残量問わず不調は発生するとのこと。
今回の点検では、明確な原因を特定することはできませんでした。エラーコードも出ておらず、圧縮や各種センサーも正常範囲内です。可能性としては電装系の不具合や燃料供給の問題が考えられます。
今後の対策- エラーコードの監視: ストールが再発する場合、エラーコードの確認を行います。
- 電装系の点検: 特にメインハーネスの不具合も考慮し、必要に応じて詳細な点検を行います。
- 燃料の確認: ガソリンの量や質も影響する可能性があるため、定期的な確認をお勧めします。
不調の特定に時間が要すると考えられますので、しばらく様子を見て頂くために現状で納車いたしました。
FIエラーが出てしまえば不調の特定は簡単です。現段階ですと見た目上は正常のため、症状が頻発するようであれば、タイミングや使用環境を詳しくヒアリングして再度点検を行いましょうとご案内しました。
原付市場では、お客様の安心・安全を第一に考え、丁寧な点検と確実な修理を心がけています。お気軽にご利用ください。
所要時間 60分修理代金(参考)¥10,000
圧縮問題無し エアフィルター問題無し CKPセンサー抵抗値 ETセンサー抵抗値 サービスマニュアルの点検項目
ヤマハ アプリオ(SA11J-027xxx)
症状:ブレーキレバーの遊びが大きいブレーキレバー、足回りの整備で入庫されました。
点検内容お客様からのご依頼で、ブレーキレバーの遊びが大きくなったという症状を確認しました。点検の結果、以下の問題が判明しました。
- 左ブレーキレバーの軸穴が広がってガタつきあり。
- 前後タイヤが交換時期に達している。
- ブレーキカムの調整が限界値近く、ブレーキシューの交換が必要。
- ブレーキケーブルの伸びも影響しているが、まずはブレーキシューの交換が優先。
以下の部品を交換しました。
- 前後タイヤ
- 前後ブレーキシュー
- フロントフォークブーツ
- 左ブレーキレバー
左フォークの取り付けに苦労しましたが、無事に交換を完了しました。左ブレーキレバーのスクリューが途中までしか入っていない状態で、固定ナットもなくなっていたため、これも新しいものに交換しました。
これらの整備を行った結果、リアブレーキはだいぶ改善されましたが、フロントブレーキはケーブルの伸びが原因で完全には改善しませんでした。そのため、右ブレーキレバーと前後ブレーキケーブルの交換も合わせてご提案し、部品を取り寄せ中です。
今後の傾向と対策今回の整備から得られた教訓として、以下の点に注意することが重要です。
- ブレーキレバーの遊びやガタつきを早期に発見し、適切な対策を講じる。
- タイヤやブレーキシューなどの消耗部品は定期的に点検し、交換時期を逃さないようにする。
- ブレーキケーブルの伸びも確認し、必要に応じて交換する。
原付市場では、定期的な点検とメンテナンスを通じて、お客様の車両を安全に保つことを心掛けています。今後も安心してご利用いただけるよう、引き続き丁寧な整備を行ってまいります。
フォークブーツの状態 フロントタイヤ交換 作業後 左ブレーキレバーのスクリューが浮いてます レバー交換後、ナットもちゃんと取付 リアタイヤ交換 交換後