こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
01/11のPIT作業
ホンダ レブル500(PC60-130xxxx)
症状と依頼内容ホンダ レブル500(PC60)のリアフェンダーに使用されているボルトの折れ除去作業を承りました。
点検と診断お客様の車両には後付けのリアキャリアが装着されていましたが、リアフェンダーを固定する4カ所のボルトのうち1本が折れてしまっていました。このような症状はレブルではよく見られます。
リアフレームプレートという部品にボルトが固定される構造になっていますが、この部品には若干の遊びがあり、斜めにボルトを締めてしまうケースもあるようです。今回のボルトは斜めに入っていた痕跡がないため、除去作業のみを実施しました。
なお、斜めに締め付けた場合はリアフレームプレート自体の交換が必要になることもあります。
作業内容- リアフレームプレートを取り外すため、シート、テールライト、リアフェンダーを分解
- 飛び出していたボルト部分に潤滑剤(ラスペネ)を使用して時間を置く
- バーナーで加熱するも効果がなく、ボルトをグラインダーで切断
- フライス盤でボルトに穴を開け、徐々に穴を広げてボルト除去
- 4カ所のネジ山をタップで切り直し
- 再組み立て
修理代金:¥26,400
所要時間:約120分
まとめ今回の修理では、折れたボルトの除去と周辺部品の再組み立てを行いました。使用されていたボルトはステンレス製で、ネジ山側は鉄製のため「異種金属接触腐食」が発生していました。
異種金属接触腐食は、異なる金属が接触することで発生し、通常のサビより進行が速いことが特徴です。この対策として、新しいボルトにはスレッドコンパウンドを塗布し、固着を防止しました。
リアキャリアやフェンダーを取り付けている方は、定期的な点検と適切なボルトの取り扱いが重要です。トラブルを未然に防ぐため、定期的なメンテナンスのご相談をお待ちしております!