こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
06/15のPIT作業
ホンダ クロスカブ110(JA45-100xxxx)
今回は、圧縮不良でお預かりしていたホンダのクロスカブ110(JA45)の修理を行いました。部品が揃ったため、作業に取り掛かりました。
作業内容以下の手順でピストン交換とシリンダーヘッドのオーバーホール(OH)を実施しました。
- インマニのボルトをシリンダーヘッドから外すだけで分解しようとしましたが、エアクリ本体が干渉したためエアクリを取り外して作業。
- 燃焼室はエンコンを使用して少しきれいになっていましたが、バルブシートはザラザラでした。
- シリンダー内壁とピストンリングには異常がありませんでしたが、シリンダーヘッド内やピストンスカートが茶色くなっていたため、オイル管理がよくなかったことが考えられます。
- シリンダーガスケットはきれいにシリンダーにくっついていたため、リムーバーを塗布して根気よく除去。
- シリンダーヘッドのカーボンは灯油とエンコン漬けで除去。
- バルブとスプリングを新品に交換し、カムチェーン、ロッカーアームなどの部品に異常がないことを確認。
- 再度タペットクリアランスを0.1mmに調整して組み付け。
圧縮圧力は1,300kPaまで回復し、異音もありませんでした。15分ほどアイドリングしながら回転数を上げ下げしてもストールせず、明らかにパワーアップしました。
修理代金はこれまでの点検費用と燃料フィルター交換も合わせて¥78,870(税込み)で、所要時間は約180分でした。
まとめホンダ クロスカブ110(JA45)の修理では、ピストン交換とシリンダーヘッドのオーバーホールを行い、圧縮圧力が回復し、エンジンのパフォーマンスが向上しました。オイル管理が悪いとエンジン内部にカーボンが蓄積し、圧縮不良やその他のトラブルの原因となります。定期的なオイル交換と適切なメンテナンスを行うことで、バイクの性能を維持し、長寿命を保つことができます。お困りの際は、ぜひ当店にご相談ください。