こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
03/14のPIT作業
ホンダ ズーマー(AF58-130xxxx)
症状と依頼内容今回は、ホンダ ズーマー(AF58)が「水温警告灯が点灯する」という症状で入庫しました。
水温警告灯が点灯するということは、エンジンの冷却系に何らかの異常が発生している可能性があります。冷却系のトラブルはオーバーヒートにつながりやすいため、慎重に点検を行いました。
点検と診断過去の修理履歴を確認すると、サーモスタットは1年前に交換されていました。そのため、別の原因を疑い、エンジンを暖機しながら点検を進めました。
ラジエーターを塞いで負荷をかけるテストを行いましたが、水温警告灯は点灯せず、冷却水は正常に循環していると判断しました。
しかし、原因の特定には時間とコストがかかるため、お客様と相談し、段階的に修理を進めることにしました。まずは、交換履歴のないサーモセンサー(水温センサー)の交換を行うことになりました。
また、点検中にイグニッションコイルのリード線が外れかけていることを発見しました。このままでは走行中にエンジンが停止する恐れがあるため、お客様にご報告し、イグニッションコイルの交換も実施しました。
作業内容- サーモスタットユニット交換(水温センサー)
- エンジンオイル交換
- イグニッションコイル交換
- 冷却水補充
交換作業後、試乗を行い、水温警告灯の点灯がないことを確認しました。エンジンの吹け上がりや加速も問題なく、不調は解消されました。
- 修理代金:¥20,372
- 所要時間:70分

水冷エンジンを搭載するスクーターでは、冷却系のトラブルが発生すると、オーバーヒートのリスクが高まり、最悪の場合エンジンの焼き付きにつながることもあります。
特に、サーモスタットや水温センサーの異常は、冷却水の循環不良や誤作動の原因となるため、早めの交換が推奨されます。
また、今回のように点検中に別の不具合(イグニッションコイルの接触不良)が見つかることもあります。定期的なメンテナンスを行うことで、未然にトラブルを防ぐことができます。
「水温警告灯が点く」「エンジンの調子が悪い」といった症状がある場合は、お気軽に当店へご相談ください。スタッフが丁寧に点検し、最適な修理を提案いたします。