こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
09/30のPIT作業
スズキ アドレスV125S(CF4MA-120xxx)
症状と依頼内容スズキ アドレスV125S(CF4MA)がアイドリング不安定となり、信号待ちで止まりそうになるとのことで修理をご依頼いただきました。
点検と診断
症状を確認すると、スロットルを開けないとアイドリングを維持できませんでした。
エラーログは記録されておらず、バッテリー電圧や圧縮も正常。
次に吸気系を点検しましたが、スロットルボディのIACVを清掃しても改善しませんでした。
燃料系を調べたところ、この車両はインジェクターと燃料ポンプが一体化したディスチャージポンプを採用しています。
抵抗値を測定すると基準外。検証用の中古部品に交換すると、始動性とアイドリングが改善しました。
以上からディスチャージポンプの不良と判断し、新品部品を取り寄せて交換しました。
- ディスチャージポンプ交換

- 修理代金:¥33,660(税込)
- お預かり日数:9営業日
- 作業時間:70分
今回はディスチャージポンプ不良によるアイドリング不安定を修理しました。
交換後は始動性もアイドリングも安定し、安心して走行できる状態に戻りました。
ディスチャージポンプの弱点:
・インジェクターと燃料ポンプが一体構造のため、不良が出るとユニットごと高額交換になる
・内部抵抗値の異常がトラブルのサインとなるが、外見からは不良が分かりにくい
・燃料の劣化やゴミ詰まりの影響を受けやすく、長期放置や粗悪燃料が故障要因となりやすい
・症状として「始動不良」「アイドリング不安定」「走行中の息つき」が出やすい
日常的に燃料を使い切らずに長期間放置すると劣化や詰まりの原因になります。
予防のためには、定期的な燃料補給や長期放置を避けることが重要です。
「最近始動が悪い」「アイドリングが不安定」と感じたら早めの点検をおすすめします。