こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
09/16のPIT作業
ヤマハ アプリオ(SA11J-146xxxx)
症状と依頼内容ヤマハのアプリオ(SA11J)にて、お客様がご自身でキャブレターのオーバーホールを行ったものの、エンジンが始動しないという症状の修理依頼をいただきました。
点検と診断点検の結果、エアクリーナーがキャブレターに接続されておらず、ゴミが入るリスクがあるため、接続を行いました。また、圧縮測定の結果は1,000kPaで正常でした。スパークプラグの火花も正常で、フューエルポンプの動作にも問題はなく、リードバルブの汚れを清掃しても改善が見られなかったため、キャブレターの不具合が原因であることを確認しました。
キャブレターを分解したところ、フロートの位置が不適切であり、フロートとニードルバルブが正常に機能していませんでした。フロートチャンバーのガスケットが伸びて密閉できなかったため、ガスケットの交換を実施しました。その後、エンジンは正常に始動し、アイドリングも安定しました。
作業内容- エアクリーナー接続
- 圧縮圧力測定(1,000kPa、正常)
- スパークプラグ点検・交換
- フューエルポンプ点検
- リードバルブ清掃
- キャブレター分解・フロート組付け不良修正
- フロートチャンバーガスケット交換
- 修理代金:¥23,320
- 所要時間:約60分
今回のエンジン始動不良の原因は、キャブレターのフロートとニードルバルブの組付け不良、およびフロートチャンバーガスケットの劣化によるものでした。キャブレターは燃料供給に重要な役割を果たすため、オーバーホール時の組付けや部品の状態には十分な注意が必要です。
エンジンがかからない、アイドリングが不安定などの症状が出た場合は、キャブレターの点検をお勧めします。当店ではキャブレターのオーバーホールやその他の整備も承っておりますので、お気軽にご相談ください。