こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
02/05のPIT作業
ヤマハ JOG(SA16J-601xxx)
症状と依頼内容お客様から「エンジンが始動できない」とのご依頼がありました。自走できないため、当店で引き取りに伺いました。確認すると、申告通りセル・キックともに始動不可の状態でした。
点検と診断まず、セルが回らない原因を調査しました。ブレーキスイッチは左右ともに正常に作動していますが、セルモーターが回りません。キックでも始動しないため、エンジンの基本条件である「圧縮」「燃料」「点火」の3要素を順番にチェックしました。
- 圧縮:キックレバーの手応えから問題なし。
- 点火:スパークプラグの火花を確認し、問題なし。
- 燃料:簡易的な方法ですが、エアクリーナーの吸入口にパーツクリーナーを吹き込み、キックで始動を試みたところ、一時的にエンジンがかかりました。この結果から、燃料の供給に問題があると判断しました。
お客様は今後頻繁に乗る予定とのことでしたので、燃料コックの交換とキャブレターのオーバーホールをご提案し、ご了承いただきました。
また、セルが回らない原因は「右ハンドルスイッチの接点不良」でした。この部品はまだ供給があるため、交換することにしました。
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- 燃料コック交換
- キャブレターオーバーホール(ガスケット・ニードルバルブ交換)
※一部の部品が廃盤のため、最低限の交換に留めました。 - 右ハンドルスイッチ交換
- 修理代金:¥36,190
- 所要時間:120分
今回は燃料供給系の不良とセルスイッチの接点不良が原因でした。燃料コックとキャブレターを整備したことで、スムーズにエンジンが始動できるようになりました。
JOG(SA16J)は年式的に経年劣化が進んでいる車両が多く、特にキャブレター内部のゴム部品や燃料コックのダイヤフラムが劣化しやすいです。燃料の供給が不安定になると、最悪の場合、走行中にエンストするリスクもあります。
また、セルが回らない症状がある場合は、バッテリーの電圧だけでなく、スイッチ類の接点不良も疑う必要があります。定期的な点検を行い、早めのメンテナンスをおすすめします。
同じような症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください!
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