こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
10/25のPIT作業
スズキ ヴェクスター150(CG42A-109xxx)
症状と依頼内容
スズキ ヴェクスター150(CG42A)のリアタイヤがロックして動かなくなったとのことで、
当店にて引き取り、修理を承りました。
お客様が応急処置としてリアブレーキの調整ナットを緩めてくださっていたため、入庫時にはタイヤが回る状態でした。
原因を特定するためリアタイヤを取り外して確認したところ、リアブレーキシューのスプリングが外れているのを発見しました。
さらにブレーキカムの動きが固くなっており、グリス切れによる動作不良が見られました。
分解清掃とグリスアップを行い、リアブレーキシューを新品に交換。
効き具合は改善しましたが、ブレーキレバーの遊びが多く、十分な制動力が得られませんでした。
これはブレーキケーブルの伸びが原因と分かり、交換を実施しました。
また、点検の際にフロントタイヤの摩耗とフロントブレーキパッドの減りも確認できたため、
お客様にご説明のうえ追加で交換作業を行いました。
- リアブレーキシュー交換
- リアブレーキカム分解清掃・グリスアップ
- リアブレーキケーブル交換
- フロントタイヤ交換
- フロントブレーキパッド交換
整備後はブレーキの引きずりも解消し、前後とも安定した制動力を確認できました。
修理代金と所要時間- 修理代金:¥32,450(税込)
- お預かり日数:4営業日
- 作業時間:80分
今回はリアブレーキロックをきっかけに、ブレーキ系統と足回り全体を整備しました。
スプリング脱落やカムの固着など、放置すると再発のリスクが高いため、早期発見が重要です。
整備後はブレーキのタッチ・効きともに安定し、安全に走行できる状態へ復旧しました。
今回の整備ポイント:
・ブレーキの引きずりやロックは、シューやカムの固着が原因となることが多い
・ケーブルの伸びは制動力の低下や調整不良の原因になる
・定期的なグリスアップとブレーキ点検で安全性を維持できる
ブレーキは命を守る最も重要な部品です。
レバーの遊びが増えた、効きが悪い、引きずるなどの症状があれば、
早めの点検・整備をおすすめします。


































