こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
04/06のPIT作業
スズキ レッツⅡ(CA1PA-104xxx)
症状と依頼内容スズキ レッツⅡ(CA1PA)が「朝一の始動性が悪い」とのことで、修理のご依頼をいただきました。
古い2サイクル車ということもあり、経年劣化や内部の詰まりなど、複数の要因が考えられるため、まずはエンジン状態の確認と基本整備から着手しました。
点検と診断お客様からのヒアリングでは、「朝はスロットルを少し開けながら、セルを長めに回せば始動は可能」とのことでした。
新規のお客様でしたので、これまでのメンテナンス履歴が不明なことも踏まえ、まず以下の点検・整備を行いました。
- エンジン圧縮圧力の測定(結果:1,000kPaで正常)
- スパークプラグ点検および交換(メーカー指定:BPR6HS)
- キャブレターの分解・清掃
スパークプラグはカブり気味だったため、新品へ交換。
キャブレター内部には、ひどい汚れは見られなかったものの、スロージェットが完全に詰まっており、始動時に燃料が適切に供給されていなかったと考えられます。
スロージェットは専用工具で針を通し、清掃により復旧。
また、ドレンプラグが斜めに固着しており、かなりの力を要して取り外しました。フロートチャンバー側もダメージがあり、ガソリン漏れが発生していたため、中古の良品を流用。
ガスケットとドレンプラグ一式も交換し、ガソリン漏れは無事解消しました。
作業内容- 圧縮圧力測定(結果:1,000kPa)
- スパークプラグ交換
- キャブレター分解清掃(スロージェット詰まり除去)
- ドレンプラグ・ガスケット・フロートチャンバー交換(中古良品)
整備後は始動性が大幅に改善され、翌朝の冷間時でもセル一発で始動する状態となりました。
- 修理代金:¥17,640
- 預かり日数:2営業日
- 所要時間:90分
今回のような始動性不良は、特に2サイクル車では定番のトラブルです。
キャブレターのスロージェット詰まりやプラグのかぶり、燃料系統の劣化などが重なることで、始動困難となるケースが多く見られます。
古い車両だからと諦めず、的確に点検と整備を行えば、まだまだ現役で走れる状態に仕上げることが可能です。
「朝の始動が悪い」「キャブ車で調子が悪い」とお悩みの方は、ぜひ当店にご相談ください。丁寧に診断し、車両に合わせた最適な整備をご提案いたします。