こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
12/07のPIT作業
ホンダ スペイシー125(JF04-100xxxx)
症状と依頼内容
ホンダ スペイシー125(JF04)。
お客様ご自身で全体的な整備を行い、しばらくは問題なく走行できていたそうですが、
キャブレターの詰まりを疑って清掃後、エンジンが始動できなくなったとのことで入庫しました。
セルモーターは回り、キックの感触からも圧縮はありそうな状態でしたが、
キャブレターからガソリンがオーバーフローしているのを確認しました。
まずキャブレターを取り外し、フロート室を含めて分解点検を実施。
内部は比較的きれいで、詰まりや異物の混入は見当たりませんでした。
オーバーフローの原因は、フロートチャンバーの固定ネジの緩みでした。
締め直して組み付けを行うと、エンジンは始動可能になりました。
しかし、始動はするもののスロットルを開けても全く吹き上がらない症状が残りました。
負圧コックは正常に作動しており、燃料供給自体に問題はありません。
次に点火系を点検したところ、プラグキャップが簡単に外れる状態を確認。
内部端子の摩耗により接触不良を起こしており、これが吹き上がらない原因でした。
プラグキャップを新品に交換したところ、吹き上がりは正常に改善しました。
作業内容
- キャブレター点検・分解清掃
- プラグキャップ交換
- 修理代金:¥15,510
- 修理完了までの預かり日数:6営業日
- 所要時間:50分
今回のキャブレター不調の根本原因は、燃料タンク内のサビが関係している可能性が高いと考えられます。
キャブレターを清掃しても、タンク内部にサビが残っていると再発しやすいのが現実です。
今後の対策としては、
- サビの少ない中古タンクへの交換
- 燃料タンク内部のサビ取り・コーティング施工
いずれかを検討する必要があります。
古いキャブ車は一か所直しても別の部分が原因で不調が出ることがあります。
不安な症状があれば、早めの点検・ご相談をおすすめします。





















