こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
01/12のPIT作業
ホンダ ハンターカブ(JA55-101xxxx)
症状と依頼内容スタータースイッチを押してもセルが回らず、エンジンが始動できないというご依頼をいただきました。
点検と診断メインキーを回すと通電は確認できましたが、燃料ポンプの作動音が聞こえませんでした。加えて、キック始動でもエンジンは始動しませんでした。
以下の点を確認しました。
- バッテリー電圧:12.3V(少し低いですが、セルが全く回らないほどではありません)
- ヒューズ:全て正常
- 配線図をサービスマニュアルで確認
セルが回らず、燃料ポンプが作動しない原因として、エンジンストップスイッチ(キルスイッチ)が疑わしいことが判明しました。スイッチの隙間から接点復活剤を吹き付け、数回切り替えたところ、症状が回復しました。これにより接点不良と診断しました。
お客様にエンジンストップスイッチの交換をご提案。また、バッテリー交換と、オイル交換時にオイルフィラーキャップを斜めに締め込んでしまったとのことで、キャップ交換のご依頼も承りました。
作業内容以下の修理作業を実施しました。
- エンジンストップスイッチ交換
- バッテリー交換
- オイルフィラーキャップ交換(Oリング含む)
修理代金:¥40,590
所要時間:70分
今回の症状の原因はエンジンストップスイッチの接点不良でした。屋外保管されているとのことで、スイッチ内部に雨水やゴミが入り込み、トラブルの原因になったと考えられます。
この症状は屋外保管車両においてよく見られます。予防策として、バイクカバーを使用し雨やホコリの侵入を防ぐことをお勧めします。また、接点不良が疑われる場合、接点復活剤を吹き付けることで一時的に改善することがあります。ただし、グリスが流れ出たり、ゴミがたまりやすくなる可能性があるため、使用には注意が必要です。
今回交換した部品についての補足情報。
- エンジンストップスイッチは、特に雨風にさらされる環境でトラブルが起きやすい部分です。症状が再発しないよう、定期的なメンテナンスをお勧めします。
- バッテリーは寿命が2~3年程度です。交換時期が近づいた際には、早めの点検と交換を心がけましょう。
- オイルフィラーキャップの締め付けは、工具を使用せず、手で確実に水平に締め込むことが重要です。斜めに締め込むとオイル漏れやキャップ破損の原因になります。
今回の修理で症状は無事に改善しました。日常点検や不具合があった際には、いつでもお気軽にご相談ください。