こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
05/02のPIT作業
ホンダ ジョルノ(AF24-141xxx)
症状と依頼内容ホンダ ジョルノ(AF24)が走行中にエンジンが停止し、その後再始動できないとのことで、ご自宅まで当店で引き取りに伺いました。
現地ではセル始動はできたものの、吹き上がりが悪く、お預かりして点検・整備を行うことになりました。
点検と診断お預かり後、試走中にヘッドライトが飛び出すという想定外のトラブルが発生。リムが外れ、ハンドルカバーの受け側の一部が破損しており、光軸調整ネジも欠品していました。
ヘッドライトユニットはすでに廃番のため、ネジ穴を拡大してM6ボルトで固定する応急処置を実施しました。
エンジン不調に関しては以下のような原因が確認されました:
- スパークプラグが真っ黒でベトベト → 点火不良
- プラグキャップカバーが破損 → 要交換
- エアフィルターが半分ほど消失 → キャブレター内に吸い込みの可能性
- キャブレター詰まりの可能性 → オーバーホールを実施
- スロットルグリップ(右)内部の樹脂が割れて分離寸前 → 新品交換
これらを総合的に整備し、現在はエンジンの始動性・吹き上がりともに改善し、安全に走行できる状態に仕上がりました。
- スパークプラグ・キャップカバー交換
- エアフィルター交換
- キャブレターオーバーホール(ガスケット・インシュレーターOリング含む)
- ヘッドライトの固定修正(ネジ穴加工・M6ボルト使用)
- 右スロットルグリップ交換
- 修理代金:¥34,980(税込)
- 修理完了までの預かり日数:9営業日
- 所要時間:90分
今回の整備では、エンジン停止の直接原因となった点火・吸気系の不良だけでなく、ヘッドライト脱落という安全面にかかわる不具合にも対応いたしました。
特にエアフィルターの消失とキャブレター詰まりの組み合わせは再発リスクが高く、オーバーホールでしっかり内部清掃を実施しました。
年式が古い原付は、こうした「複合的な経年劣化」が原因で不調を起こすことが多く、個別の症状だけでなく全体を見た整備が必要です。
「走行中に止まった」「最近始動が不安定」といった症状がある方は、放置せずお早めにご相談ください。状態に応じた最適な整備をご提案いたします。