こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
11/12のPIT作業
スズキ レッツ2(CA1PA-167xxx)
症状と依頼内容
スズキ レッツ2(CA1PA)が長期放置により始動不能となり、
お客様ご自身で燃料系統の整備を行ったものの改善しないとのことで、修理をご依頼いただきました。
まず状況を伺ったところ、社外キャブレターへ交換したがエンジンが始動しなかったとのことでした。
点検の結果、負圧式燃料コックは正常に作動しており、プラグの点火も問題無し。
キックの抵抗からも圧縮圧力は十分にあると判断しました。
残る原因は「燃料がキャブレターまで届いていない」点に絞られます。
キャブレター周辺を確認したところ、負圧ホースが誤ってエアフロー側へ接続されていました。
適正な位置へ接続し直すと問題なく始動し、長期放置による不具合ではなく接続ミスによるヒューマンエラーが原因と分かりました。
その後お客様から「外した純正キャブレターをオーバーホールして戻してほしい」とのご依頼をいただき、
合わせて駆動系整備・リードバルブ交換・エアフィルター交換なども実施することになりました。
作業内容
- 故障診断(負圧ホース取り回し修正・点火系確認・アイドリング調整・バッテリー充電)
- 純正キャブレターオーバーホール(ガスケット・Oリング交換)
- リードバルブ交換(リードバルブASSY)
- 駆動系整備(持込ベルト・ウエイトローラー交換)
- エアフィルター交換
作業後は始動性が大幅に改善し、アイドリングも安定しました。
駆動系のリフレッシュにより加速の滑らかさも回復しています。
- 修理代金:¥44,240(税込)
- お預かり日数:4営業日
- 作業時間:130分
今回の原因は部品故障ではなく、負圧ホースの誤接続というヒューマンエラーでした。
ご自身で分解整備を行う際は、配管やカプラーの位置をスマホで撮影しておくと、復旧時のトラブルを防ぐことができます。
長期放置車両は燃料系や吸気系の詰まりも起こりやすいため、
再び乗り始める際にはキャブレター・駆動系の同時点検がおすすめです。
当店では放置車両の再生整備も多数実績がありますので、お困りの際はお気軽にご相談ください。


































