こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
12/09のPIT作業
ヤマハ JOG(SA36J-803xxx)
症状と依頼内容
ヤマハ JOG(SA36J)が始動できなくなったとのことでご連絡をいただき、当店にて引き取り対応を行いました。
あわせて全体的な点検と修理をご希望され、入庫となりました。
入庫時はセルが作動せず、キックで何とか始動していた状態でした。
オイル交換時期については「いつ行ったか覚えていない」とのことでした。
点検の結果、エンジンオイル量は適量でしたが、
バッテリー電圧は10.9Vとかなり低く、寿命と判断しました。
また、スパークプラグも交換時期を迎えていました。
セルが効かない原因はバッテリー電圧低下に加え、
スタータースイッチ内部の接点不良も確認されました。
プラグを交換し、ブースターを接続して始動確認を行ったところ、
エンジン自体に異音や違和感は無く、圧縮圧力も正常でした。
修理履歴を確認すると、約2万km以上駆動系整備が未実施であることが分かりました。
そのため駆動系整備も含めた見積もりを作成しました。
スタータースイッチについては、簡易清掃では再発の恐れがあるため、
お客様のご要望によりスイッチASSY交換を行うことになりました。
(※細かな部品構成は省略して記載しています)
- バッテリー交換
- スパークプラグ・プラグキャップ交換
- スタータースイッチケースASSY交換
- エンジンオイル交換
- 駆動系整備(ドライブベルト、ウエイトローラー交換)
- レッカー対応
作業後はセル一発で始動可能となり、
発進・加速ともにスムーズな状態へ改善しました。
- 修理代金:¥41,910(税込)レッカー代含む
- 修理完了までの預かり日数:3営業日
- 所要時間:110分
今回の始動不良は、
バッテリーの寿命+スタータースイッチ接点不良が主な原因でした。
JOG(SA36J)はバッテリー依存度が高く、
電圧低下やスイッチ接点不良が重なると、セルが全く反応しなくなるケースが多いです。
また、駆動系は2万kmを目安に整備することで、
発進性の低下やベルト切れなどのトラブル予防につながります。
「セルが弱い」「たまに反応しない」といった初期症状の段階で点検することで、
修理費用を抑えられる場合もあります。
気になる症状がありましたら、お早めにご相談ください。






























