こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
08/28のPIT作業
ヤマハ アクシストリート(SE53J-130xxx)
症状と依頼内容ヤマハのアクシストリート(SE53J)がセルの勢いが弱く、エンジン始動が不可能な状態。当店で引き取りにお伺いし、入庫されました。
点検と診断お客様の話によると、ご近所のお店でバッテリーを交換した後、しばらくは問題なく乗れていたものの、再度エンジンがかからなくなったとのことです。まず、バッテリーの電圧を測定したところ、11V程度まで低下していることを確認しました。また、長時間キーをオンにしたなどのヒューマンエラーは無いと伺っています。このことから、充電不良が原因と判断しました。
バッテリーを充電した後、充電電圧を測定しましたが、エンジン回転数を上げても電圧が上がらない状態でした。ステータコイルからの交流電圧を確認したところ、不安定で0~32Vを行き来する状態でした。このことから、発電不良が疑われ、ステータコイルとレギュレータの両方の交換を提案し、作業を承りました。
作業内容- バッテリーの充電
- ステータコイルの交換
- レギュレータの交換
修理代金は¥53,350、所要時間は約90分でした。
まとめ作業後、充電電圧は14Vで安定し、発電の交流電圧も正常に戻りました。今回の故障は、ステータコイルとレギュレータの不具合が原因で発電が不安定になり、結果としてバッテリーが上がってしまったものです。
ステータコイルは、エンジンの回転運動を利用して電気を発生させる部品であり、バッテリーに電力を供給します。一方、レギュレータは、その電力を適切な電圧に調整し、バッテリーと車両の電装品に供給する役割を担っています。これらの部品が正常に機能しないと、バッテリーが充電されず、エンジンがかからなくなることがあります。
バッテリー上がりは、特に寒い季節や頻繁に短距離走行を繰り返す場合に発生しやすい問題です。定期的なメンテナンスで電圧の確認や部品の点検を行い、トラブルを未然に防ぐことが大切です。何か気になる点がございましたら、ぜひご相談ください。