こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
08/27のPIT作業
ホンダ ズーマー(AF58-190xxxx)
ホンダ ズーマー(AF58)が、
「鍵を回しても通電せず、エンジンが始動しない」とのことで入庫しました。
当店で車両を引き取り、修理を承りました。
実際に確認したところ、鍵を回してもメーターやライト類が一切反応せず、通電していませんでした。
お客様からは、追加で「メーター不動の修理」「冷却水の交換」「ブレーキランプが常に点灯している」とのご依頼もいただきました。
バッテリー電圧は12.97Vあり、ヒューズもすべて正常でした。
キーをONにした状態でメインハーネスや各カプラーを動かしてみましたが、通電する気配はありません。
キーシリンダーの不良を疑い、別のホンダ車用シリンダーに接続してみましたが状況は変わらず。
最終的にジャンピングを試したところ、すんなり始動しました。
見た目上は正常なバッテリーでしたが、内部不良の可能性が高いと判断しました。
メーター不動の原因は、スピードメーターケーブルの断線でした。
また、ブレーキランプが常に点灯する原因は、左ブレーキレバーのガタつきによって、スイッチが正しく押されないためでした。
さらによく確認すると、左側へ転倒した形跡があり、
スイッチボックスのレバー差し込み部が広がってしまっていました。
このため、ブレーキスイッチがうまく作動していませんでした。
レバーとスイッチボックスを含めた関連部品を交換し、
冷却水交換やタイヤ交換も含め、すべての修理を実施することとなりました。
以下の作業を実施しました。
- バッテリー交換(YUASA製)
- スピードメーターケーブル交換
- 冷却水交換
- リアタイヤ交換(エアバルブ含む)
- ブレーキスイッチ関連部品の交換(レバー、スイッチボックス、前後ストップスイッチなど)
- エンジンオイル交換
- レッカーによる引き取り
これらの作業により、始動不良・メーター不動・ブレーキ灯の常時点灯といった問題がすべて解消されました。
修理代金:¥69,190(税込)
お預かり日数:3営業日
実作業時間:130分

今回は、見た目上は正常に見えるバッテリーが原因で、通電不良を引き起こしていました。
このようなケースでは、電圧だけで判断せず内部不良を疑うことも重要です。
また、ブレーキレバーのガタつきによるスイッチ不良は、転倒などでよく起こるトラブルの一つです。
レバーやスイッチボックスが歪んでいると、スイッチが正常に作動しません。
スピードメーターケーブルの断線や冷却水の劣化も、
放置しておくと走行やエンジン寿命に影響します。
当店では、一つひとつの症状を丁寧に診断し、
必要な整備をご提案しております。
「電源が入らない」「ランプが点きっぱなし」「速度計が動かない」など、
気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。