こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
06/15のPIT作業
ホンダ ズーマー(AF58-138xxxx)
症状と依頼内容
ホンダ ズーマー(AF58)が、しばらく走行するとヒューズが切れてしまうという症状で入庫しました。
灯火類がすべて消えてしまい、セル始動もできなくなるとのことでした。
ヒューズボックスを確認すると、10Aのヒューズが切れている状態を確認しました。
このヒューズが切れると、ライト類やセルモーターが機能しなくなるため、走行中や再始動に支障をきたします。
お客様からのヒアリングでは、段差での振動や左スイッチ操作時に症状が出やすいとのこと。
まずはメインハーネスの目視点検を実施しましたが、断線やショート痕は見つかりませんでした。
その後、ヘッドライトバルブに規定外の「35W」の電球が使用されていることが判明しました。
ズーマーの純正規格は「15W」のため、消費電力の違いにより過剰な電流が流れ、ヒューズが切れた可能性が高いです。
また、ソケットには溶けたような痕跡があり、過熱によるダメージも確認。
加えて、ウインカースイッチASSYにも不具合が見られ、スイッチが浮いている状態でした。
こちらは部分修理ができないため、ユニットごとの交換が必要です。
- ヘッドライトバルブ交換(純正15W・ソケット含む)
- ウインカースイッチASSY交換
- ヒューズ(10A)交換
- 修理代金:¥26,620(税込)
- 修理完了までの預かり日数:6営業日
- 所要時間:50分
今回は規定外の高出力バルブが取り付けられていたことと、
スイッチ系統の経年劣化が重なってヒューズ切れの原因となっていました。
ウインカースイッチASSYについては、キャブレター仕様のズーマーではすでにメーカー供給終了となっていますが、
幸いにも在庫品を確保できたため、無事交換が可能となりました。
電装系の不具合は、症状が一時的であっても重大な故障や事故につながる可能性があります。
「ヒューズがよく飛ぶ」「ライトが突然消える」といった症状があれば、
そのままにせず早めにご相談ください。