目次
トゥデイの寿命
クランクベアリングから若干の異音が出ていたので、販売車両ではなくレンタル車両として半年ほど利用していました。異音が大きくなってきたので、修理してみる事にしました。
記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。

記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。
分解
まずはエンジンを車体からおろして分解します。

分解した部品はトレーに並べました。半年前にオイル交換しているのに、オイルが半分くらいに減っていました。

クランクケースの中もドロドロに汚れています。


本来はきれいなシルバーです。ドロドロになったオイルが付着して汚れています。
カムシャフトとロッカーアームを点検してみると、当たり面が異常磨耗していました。


今までのオイル管理が悪かったせいか、ロッカーアームに焼けた跡があります。熱が入り変色しています。
この異常磨耗が異音の原因の一部です。
続いてピストンをチェック。

ピストンも傷だらけでした。よく動いていたなっていうレベル。
クランクシャフトもベアリングがガタガタになっていました。ドライバーで指しているところがベアリングです。異音の最大の原因はここです。

ベアリングだけ交換できれば安上がりなんですが、トゥデイの場合はクランクシャフトごと交換になってしまいます。これは予定外でした。クランクシャフト1本で¥13,000くらいします。
洗浄
再利用できる部品を洗浄していきます。
まずはバルブを外し、シリンダーヘッドとバルブを洗浄します。
シリンダーヘッドはオイルストーンで面取りをしながら、ポートのカーボンなどを落としていきます。

バルブも再利用できたので、すり合わせをします。

すり合わせがきちんと出来ているか確認します。バルブをセットした燃焼室に灯油を満たして、漏れがないかチェックします。ここで灯油が漏れているようだと、圧縮漏れとなりパワーが出ません。写真では分かりやすいように灯油に色をつけています。

クランクケースもオイルシールなど外せる部品を全て外し、洗浄していきます。

洗浄前、洗浄後の写真です。

組み立て
いよいよ組み立てていきます。

こちらが今回交換する新品部品たち。
まずはクランクシャフトから。

クランクケースに新品のベアリングと新品のクランクシャフトを圧入。さらに外側から引っ張って圧入していきます。

そしていよいよ合体!もう半分のクランクケースを合わせます。合わせ面が赤くなっているのは液体ガスケットです。

新品のピストンとシリンダーを組み付け。だんだんエンジンぽさが出てきました。

シリンダーヘッドを組み付け。

新品のカムシャフトと新品のロッカーアームを取り付け。

バルブタイミングを合わせながら、カムチェーンを取り付けます。

ヘッドカバーを戻してだいたい完成です。

続いて駆動系を組みます。クラッチが劣化していたので交換しました。



キャブレター、エアクリボックスなどを取り付け。これでやっと車体に戻せます。

車体に搭載。
完成。
かかったお金

こちらが今回交換した部品たち。右上の丸い部品はついでに交換したクラッチです。
かかったお金を計算してみます。
クランクシャフト ¥12,200
ピストン ¥3,500
ロッカーアーム ¥850
カムシャフト ¥3,780
ガスケット ¥4,300
ベアリング ¥1,620
オイルシール ¥1,200
クラッチ ¥3,150
合計¥ ¥30,600
工賃
脱着交換作業工数 3.6h
洗浄及び調整工数 2.0h
工賃合計(@8,000) ¥44,800
なんと合計で¥75,400(税別)となってしまいました。
実際には他の部品も交換し、外装も新品にしているのでもっとかかっています。

無料の代車も多数ご用意してあります。
詳しくは原付市場での修理についてをご覧ください。


















無料の代車も多数ご用意してあります。
詳しくは原付市場での修理についてをご覧ください。