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一年ほど乗っていなかったトゥデイ
20回くらいキックしてみましたが、やっぱりかかりません。とりあえずいつものキャブレターオーバーホールをします。
整備完了、¥39,800で販売中です
キャブレターオーバーホール
メットインを外す
トゥデイのメットインは、ボルトを4本外すだけで外れます。
メットインを外して上から覗いたところ
エアクリーナーボックスと各種ホースなどを外してキャブレターを取り外します。
外れました。
外れたあと
キャブレターの構造
今回はキャブレターの仕組みについて、簡単に説明しようと思います。
キャブレターの一番下の部分をチャンバーといいます。チャンバーはガソリンを一時的にストックしておくところです。ちょうどトイレの水タンクとおんなじ感じ。
一定のところまで溜まると、フロートが浮き上がって栓をします。
エンジンが(正確にはピストンが)動くと、注射器で液体を吸い上げるようにジェットからガソリンを吸っていきます。アクセルをあまり開けていない時は、スロージェットから吸い上げられていきます。
アクセルを開け、エンジンの回転が上がると吸い上げられるガソリンの量が増えます。そうするとチャンバーの水面(油面といいます)が下がり、スロージェットでは吸い上げられなくなります。そこで、メインジェットにバトンタッチです。
メインジェットはスロージェットより下にあるので油面が下がっても吸い上げる事ができます。また、穴の大きさもスロージェットより大きくなっていてたくさんのガソリンを送り込むことができます。
逆さまにして見たところ。
きれいになったメインジェット。小さな穴が分かります。
アクセルを開けるとエンジンが止まってしまう症状の時は、メインジェットが詰まっています。
逆にアクセルを開けていないと止まってしまう時は、スロージェットが詰まっています。
全くかからない時は両方詰まっているか、他の部分の故障が考えられます。
ジェットの穴はとても小さいので、長い間エンジンをかけないでいると、ガソリンの油が固まって詰まってしまいます。一ヶ月以上かけないでいるとちょっと危ないです。できれば一週間に一度はエンジンをかけてあげましょう。
いつものエンジンコンディショナー
ちょっと寄り道しましたが、分解して洗浄します。
いつものエンジンコンディショナーにつけ置きです。
ちょっと作業に夢中で写真撮り忘れて組んじゃいました…。エンジンは無事、始動しましたよ^_^
エアフィルター
キャブの仕組みが分かったところで、もう一つ豆知識。
①良い混合気
②適度な圧縮
③良い火花
このうち『①良い混合気』は空気とガソリンが必要です。実はキャブレターは混合気を作る機械なんですね。
そこで空気を供給する入り口がエアフィルターです。フィルターが汚れていると空気がきちんと供給されません。
このトゥデイのエアフィルターを見てみると…
汚れすぎです。交換しましょう。
こちらが新品を取り付けたところ
キャブレターは、先ほどオーバーホールしたのでこれで良い混合気が作れます。
おっと、良い火花の為にプラグも交換しました。写真忘れちゃいました。スミマセン。
圧縮についてはそのうち説明するので割愛させて下さい。
シート張替え
古いオートバイはシートが破れている事が多いので、よく張り替えます。トゥデイは特に後ろの縫い目が弱く、ほとんど破れています。コスト削減の結果ですね。
針を外す
シートを取り外して、表皮を止めている針を抜いていきます。最初はマイナスドライバーの角を突っ込んで、針を起こしていきます。
根気よく針を起こしていきます。
こんな感じになります。
針を抜く
ペンチで一個づつ針を抜きます。
針を全部抜いたら、表皮をはがします。
新しい表皮を貼る
エアタッカーというホチキスのでかいやつで、張っていきます。すごい勢いで針を打つので、最初はちょっと怖い。
完成
張り終わりました。多少シワが見えますが、すぐなじむので心配ありません。張り替えたシートは気持ちがいいですよ。
原付市場では張り替えだけでも承ります。車種にもよりますが、原付なら¥3,500〜¥5,000位です。ぜひお問い合わせ下さい。
オイル交換
長い間使われていなかった車両なので、フラッシングもやろうと思います。
フラッシングとは洗浄用のオイルを入れて、エンジン内部の汚れを落としてあげる事です。“すすぎ”ですね。
洗車
最後に洗車をすれば完成です。まだ前後タイヤとバッテリーは交換していませんが、これらは納車の直前に交換します。
洗車前
洗車後 顔が写るようになりました。
整備前の写真
整備完了後の写真
無料の代車も多数ご用意してあります。
詳しくは原付市場での修理についてをご覧ください。
無料の代車も多数ご用意してあります。
詳しくは原付市場での修理についてをご覧ください。