こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
06/24のPIT作業
スズキ アドレスV50(CA4BA-104xxx)
バイクの詳細と依頼内容今回は、当店のレンタルバイクであるスズキ アドレスV50(CA4BA)の修理を行いました。貸出当日に始動不良の不具合が発生し戻ってきた車両です。戻ってきた際には問題なく始動でき、FIエラーも出ていませんでした。
点検と診断お客様の申告を元に症状の確認を行いました。ある程度走行した後、一度エンジンを切ると再始動不良になるとのことでした。1時間ほどアイドリングさせてエンジンを切ったところ、再始動不良を確認しました。粘ると始動はできるものの、アイドリングが非常に低い状態でした。
エンジンの3大要素である圧縮、燃料、点火の確認を行いましたが、いずれも問題ありませんでした。サービスマニュアルに沿った点検ではヒントが少ないため、経験に基づいた感覚で点検を進めました。
行った点検内容- バッテリー電圧の確認
- エアフィルターの確認
- イグニッションコイル関連の点検
- メインヒューズの確認
- クランクポジションセンサーの確認
- インジェクターの交換
- ECMの交換
- ISCバルブの点検
最終的に原因はISCバルブにありました。ISCバルブはアイドリング時の吸気を調整する部品です。抵抗値に問題はありませんでしたが、不調時の始動中に手で触れると全く振動していないことが分かりました。正常なISCバルブは上下に高速で動くため振動を伴います。ISCバルブを交換後、症状は嘘のように改善されました。
まとめ今回はFIエラーが出ておらず、エンジンの3大要素に問題がないため原因の特定が困難でした。最終的にISCバルブの不良が原因であることが判明し、交換により症状が改善されました。今後も日々のメンテナンスを行い、バイクの故障を最小限に抑えるよう努めてまいります。
修理代金と所要時間所要時間は約70分でした。