こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
07/15のPIT作業
ヤマハ ビーノ(SA26J-106xxx)
症状と依頼内容当店の代車。走行中に水温ランプが点灯してしまいましたので、点検と修理を行いました。
点検と診断
冷却水はLOWERのちょっと上まで入っているように見えたが空でした。サブタンクに補給してしばらくアイドリングさせたがやっぱり点灯。
ラジエター開けたら水面が見えない。補充したらすぐ満水になりましたが、スロットルを開けると一気に水位が下がり戻ってこない。
オイルは乳化している様子はないが、繰り返しているうちに冷却水に油が浮いてきて、オイルレベルが明らかに上がってきたのでウォーターポンプがダメなようです。
作業内容
エンジンオイルを抜くと1Lくらい出てきました。ウォーターポンプは左側にありますので、外装をある程度外します。
ウォーターポンプを外すとシリンダーヘッド側に水が付着してました。
恐らく工場出荷から未交換で30,000㎞オーバーなので持ったほうでしょう。
シャフトがグラつくほどではないが、分解できなかったのでどこの不良かは不明。
バラせたらシャフトとシールとベアリングだけ交換したかったがしかたなくASSYで交換。
冷却水、エンジンオイル補充後始動確認し、始動性がかなり改善。
始動直後のふけ上がりの悪さも改善。軽く試乗して水温警告灯が点かないことを確認しました。
¥31,570、所要時間は70分
まとめ
暑い季節にはバイクの水回り系の故障が増える要因がいくつかあります。
- 温度上昇: 高温になると冷却システムに負担がかかり、冷却液の蒸発や圧力上昇が原因でトラブルが発生しやすくなります。
- 冷却液の劣化: 長期間交換されていない冷却液は劣化し、冷却性能が低下するため、オーバーヒートしやすくなります。
- ウォーターポンプの摩耗: 高温環境下ではウォーターポンプの部品が早期に劣化し、漏れや故障が起きやすくなります。
- ラジエーターの詰まり: ラジエーターの内部が詰まると冷却効率が低下し、エンジンが過熱しやすくなります。