こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
10/28のPIT作業
ヤマハ JOG90(3WF-203xxx)
症状と依頼内容始動不良およびアイドリング時のエンジン高回転についてのご依頼を受けました。お客様ご自身がキャブレターのスロットルバルブのトップキャップを代替のネジで固定しており、トップキャップが浮き隙間ができているとのことでした。
点検と診断
当店にて点検したところ、キャブレターのトップキャップが浮き隙間ができており、不適切なサイズのネジによってネジ山が広がっている状態が確認されました。
キャブレター全体の交換も検討しましたが、入手が難しいため、M6、ピッチ1.0でネジ山を作り直し、適切なスクリューとバネワッシャーで固定しました。これによりアイドリング時の高回転はだいぶ収まりましたが、まだ少し高い状態が続いていました。
続いて駆動系を点検したところ、クラッチスプリングが外れていることが判明し、この不具合がアイドリング時の高回転の主な原因と考えられました。
必要な作業を見積もりとしてまとめ、お客様にご連絡の上で修理を承りました。
以下の内容で修理を実施しました。
- 故障診断点検費用(キャブレター分解点検含む)
- キャブレター補修(キャップ取付ネジ穴補修 M5→M6)
- 駆動系点検(部品交換含む)
- トランスミッションギアオイル交換
- クラッチキャリアアセンブリ(社外互換品)
- クランクケースカバーガスケット
- ボルト
- エレメント
- Oリング
- Vベルト
- ウエイトローラーセット(社外互換品)
- スライダー
- フロントタイヤ交換(エアバルブ交換含む)
- メインスタンドストッパー取付
修理代金:¥52,000(税込)
所要時間:150分
このヤマハ JOG90 (3WF) は長年使用されている車両であり、各部品が経年劣化している可能性が高いため、修理後も定期的な点検とメンテナンスが必要です。古い車両は部品が入手困難な場合が多く、今回のようにキャブレターの補修や駆動系の点検などが必要となることがあります。
また、駆動系のパーツ(クラッチやVベルトなど)やエンジン周辺の調整を定期的に行うことで、車両の寿命を延ばすことができます。今後も安心して走行いただけるよう、必要に応じて当店にご相談ください。