こんにちは。原付市場です。
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そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
11/26のPIT作業
スズキ レッツⅡ(CA1PA-408xxx)
症状と依頼内容スズキ レッツⅡ (CA1PA)の修理依頼です。症状として、アイドリング中に車両が勝手に前進する問題が発生しており、足回りのメンテナンスも同時にご依頼いただきました。
点検と診断
アイドリングの回転数自体は正常範囲内でしたが、クラッチが繋がったままの状態であることを確認しました。原因としてクラッチスプリングの破損が疑われたため、駆動系を点検しました。
クランクケースカバーを開けたところ、鉄粉と破損したクラッチスプリングが内部から発見されました。ウエイトローラーとベルトは最近交換済みだったため、今回はクラッチスプリングの交換で対応する方針となりました。
足回りについては、前後タイヤが経年劣化で溝がなくなっていたため、交換が必要でした。
また、マフラーの取り外しが必要でしたが、エンジン下部のボルトが著しく錆びつき、六角穴が広がっている状態でした。無理に取り外すとネジが切れる恐れがあったため、潤滑浸透剤を使用して時間をかけて外し、特殊工具を用いることで取り外しに成功しました。
以下の作業を行いました。
- 駆動系作業(クラッチスプリングとベアリングの交換)
- エアクリーナーカバー交換(穴あきのため新品交換)
- マフラー取り外しの追加作業(固着ボルトの交換、再発防止のためスレッドコンパウンドを塗布)
- リアタイヤ交換(リアブレーキシューも同時交換)
- フロントタイヤ交換
修理代金は44,990円、所要時間は150分でした。
まとめ
今回の修理では、駆動系の問題を解消し、足回りを新しく整備したことで、安全かつ快適に走行できる状態に戻すことができました。
特に、クラッチスプリングの破損は、放置するとさらに大きなトラブルを引き起こす可能性があるため、早めに対応できたのは非常に良かったと思います。
また、タイヤ交換を行ったことでグリップ力が向上し、雨天時の安全性も確保されています。
古い車両では、ボルトの錆びや固着が発生することがよくありますので、定期的な点検を行い、早めのメンテナンスをおすすめします。ご不明点や追加のご相談がありましたら、いつでも当店にお声がけください。