こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
07/13のPIT作業
ホンダ スーパーディオ(AF27-239xxxx)
症状と依頼内容ホンダのスーパーディオ(AF27)がスピードが出なくなったとの問い合わせを受け、お預かりしました。15年ほど前に中古で購入されたとのことです。
点検と診断まず試乗を行うため、ブレーキと空気圧をチェックしました。リアタイヤの空気圧がほぼゼロでしたが、パンクはしていませんでした。試乗したところ、以下の問題を確認しました:
- ロービーム切れ
- ハンドル周りのガタつき
- スタンドのグラグラ
確かにスピードは遅いですが、粘ればある程度出る状態でした。圧縮を計測したところ800kPaでやや低く、スパークプラグの劣化とプラグキャップの緩みも確認しました。駆動系には部品の破損や故障は見られませんでしたが、ドライブベルト、ウエイトローラー、クラッチウエイトが使用限界に達していました。
作業内容以下の作業を実施しました:
- エンジン圧縮圧力測定:800kPa(やや低い)
- スパークプラグ交換
- エアクリーナー点検、清掃
- 駆動系点検作業:ドライブベルト交換、ウエイトローラー交換、クラッチウエイト一式交換
- ヘッドライトバルブ交換(ロービーム切れ)
- ハンドルカバー交換
- サイドスタンド取付(センタースタンド撤去含む)
修理代金は37,510円で、所要時間は90分でした。
まとめ初速、加速不良の改善について、プラグキャップの交換により多少は調子が改善しましたが、大きな改善には至りませんでした。そのため、エアクリーナーの点検と清掃、駆動系の点検を実施しました。エアクリーナーは不調を引き起こすほどの状態ではなかったため、簡単な清掃のみ行いました。駆動系の部品は使用限界に達していたため、ドライブベルト、ウエイトローラー、クラッチウエイトを交換しました。
その後試乗を行ったところ、入庫時と比較して初速、加速ともに明らかに改善しましたが、まだ完全な正常状態ではありませんでした。エンジンには大きな問題がないため、最終的な不調の原因としてマフラーの詰まりが考えられました。長時間の空ぶかしでマフラー内部のオイルを除去し、再度試乗したところ大きな改善が見られました。
現状でも問題はありませんが、マフラーの交換によりさらなる改善が見込まれます。古い原付を長く乗り続けるためには、定期的なメンテナンスと部品交換が重要です。ご不明な点やご相談がございましたら、いつでもお問い合わせください。