こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
07/26のPIT作業
ホンダ ズーマー(AF58-140xxx)
症状と依頼内容ホンダのズーマー(AF58)のエンジンチェックランプが点灯し、エンジンが吹き上がらなくなるとのことで、修理依頼がありました。
点検と診断症状から冷却性能の低下が疑われました。エンジンオイルと冷却水の状態を確認し、負荷テストを行いましたが、症状は再現しませんでした。これ以上の負荷テストは危険なため中断。
ズーマーの冷却部品は奥まった場所にあり、アクセスが非常に困難です。冷却性能低下の原因として、サーモスタットの不良が多いため、サーモスタット、水温センサー、ラジエーターキャップを調達し、点検と並行して交換作業を行いました。
作業内容フレームが邪魔でウォーターポンプが外れないため、エンジンマウントを外してエンジンをずらして作業します。引っ張られるハーネスやホースはあらかじめ取り外しました。冷却水を抜いてからチューブを外し、ウォーターポンプを取り外しました。エンジン側には異常はありませんでした。
ウォーターポンプは分解できない非接触タイプであり、滅多に壊れることはありません。一番怪しいサーモスタットを取り外して点検したところ、全開でも2mm程度しか開放されていませんでした。
サーモスタットとオイルシールを交換し、水温センサーとラジエーターキャップも交換しました。エンジンを車体に戻し、冷却水を入れてエア抜きを行いました。長時間のアイドリングで異常がないことを確認し、10km程度の試乗を行いましたが問題はありませんでした。
修理代金:¥33,550
所要時間:120分
夏場の冷却性能低下は、エンジンにとって大きな問題となります。今回のようにサーモスタットや関連部品の不良が原因となることが多いため、定期的な点検と早期の修理が重要です。
冷却性能が低下するとエンジンオーバーヒートのリスクが高まり、重大な故障につながる可能性があります。エンジンチェックランプが点灯した場合は、速やかに修理工場にご相談ください。