こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
12/20のPIT作業
ヤマハ VOX(SA31J-342xxx)
症状と依頼内容
ヤマハ VOX(SA31J)で、朝一の始動不良とのご相談をいただきました。
セルは約1年前から使用できず、キックのみで運用されていたとのことです。
始動性の改善に加え、あわせて全体的なメンテナンスもご希望され、
点検と修理を承りました。
バッテリーは1か月前にお客様ご自身で交換されていました。
それでも、ひどい時は20分ほどキックし続けて、ようやく始動する状態だったとのことです。
始動しにくい時はキックの感触が軽いとのことで、
この症状からカーボン噛みによる圧縮低下が疑われました。
実際に圧縮圧力を測定したところ、1350kPaでした。
規定値は1450kPaのため、やや低い数値となっています。
入庫時は始動できてしまう状態だったため、
本格的な分解は行わず、カーボン噛み対策としてワコーズRECS施工を提案しました。
あわせて、吸気系と点火系の消耗品交換を実施しています。
セルが使えなかった原因は、スタータースイッチの接点不良で、分解清掃により改善しました。
そのほか、リアタイヤとシートカバーの交換もご希望いただき、同時に作業を行っています。
- ワコーズ RECS施工(エンジン内部洗浄)
- スパークプラグ交換
- エアフィルター交換
- エンジンオイル交換
- スタータースイッチ分解・接点清掃
- テールランプ交換
- リアタイヤ交換
- シートカバー張り替え
- 修理代金:45,760円(税込)
- 修理完了までの預かり日数:3営業日
- 作業時間:約160分
今回の始動不良は、カーボン噛みによる圧縮低下が主な原因と考えられます。
RECS施工と消耗品交換により、朝一の始動性は大きく改善しました。
また、セルが使えなかった原因はスイッチの接点不良で、
清掃のみで復旧できた点も早期点検のメリットです。
シートカバーを張り替えたことで、外観もきれいになりました。
不調改善と同時に、見た目が良くなると気持ちよく乗れます。
始動性の悪化やキックの感触が軽いと感じた場合は、
早めの点検で大きなトラブルを防ぐことができます。




































