こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
08/31のPIT作業
スズキ レッツ4(CA41A-200xxx)
スズキ レッツ4(CA41A)が修理入庫しました。
「フロント周りのガタつきや走行時の違和感がある」とのご相談です。
前輪を浮かせてホイールの回転を確認したところ、ホイールベアリングは一見問題ないように見えました。
次にハンドルカバーを外して緩みを確認しましたが、固定ボルトも異常なし。
ステムベアリングも分解範囲内では問題ありませんでした。
ところが前輪の点検で重大な不具合が判明しました。
タイヤは2015年製で溝がなく、ひび割れも多数。すでにパンク寸前の状態でした。
さらにフロントブレーキも調整限界に達していました。
ホイールベアリングについては、左側は正常でしたが、右側は保持器が消滅し、
内外輪が分裂しており、ボールが数個残っているだけの状態でした。
また吸気音が大きい点を調べたところ、エアクリーナーチューブの破損も発見しました。
以上から以下の部品交換を推奨し、お客様のご了承を得て修理を実施しました。
- フロントホイールベアリング一式交換(ベアリング2個・オイルシール)
- フロントタイヤ交換(エアバルブ込み)
- フロントブレーキシュー交換
- エアクリーナーコネクティングチューブ交換
- 故障診断・点検作業
すべての作業をスムーズに完了しました。
修理代金:¥24,860(税込)
修理完了までのお預かり日数:1営業日
実作業時間:70分
今回の不具合はフロントホイールベアリングの破損が原因でした。
レッツ系は足回りが弱いため、Fホイールベアリングのトラブルは定番といえます。
さらに、2015年製のタイヤはすでにゴムが劣化しており、
溝や強度の点からも大変危険な状態でした。
新しいタイヤとブレーキシューに交換することで、安全性が大幅に向上しました。
エアクリーナーチューブの破損は吸気不良やエンジン不調につながるため、
こちらも早めの交換が正解です。
「走行中に違和感がある」「異音がする」などの症状が出たら、
重大な故障の前触れかもしれません。
気になる症状がある際は、ぜひ早めに点検をご依頼ください。