こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
10/28のPIT作業
ホンダ ジョルノ(AF70-105xxxx)
症状と依頼内容
ホンダ ジョルノ(AF70)がカーボン噛みと思われる症状を起こしており、改善のため修理をご依頼いただきました。
始動不良やアイドリング不安定が見られるとのことでした。
お客様によると、前日にセルではなかなか始動できず、スロットルを開けながらキックで始動できたとのことでした。
入庫時にはセル始動が可能でしたが、症状からカーボン噛みの可能性が高いと判断しました。
カーボン噛みとは、エンジン内部のバルブとピストンの間にカーボン(燃焼カス)が噛み込み、
圧縮不良を起こして始動しにくくなる現象です。
主な症状としては、始動困難・信号待ちでのエンスト・回転の不安定などが挙げられます。
根本的に解消するにはエンジンの分解整備(オーバーホール)が必要ですが、費用が高額となるため、
今回はワコーズRECS(吸気系洗浄システム)による内部洗浄を行うことになりました。
あわせて不完全燃焼を抑えるため、プラグ・エアフィルターの交換、さらに摩耗していたリアタイヤ交換も実施しました。
また、バッテリー電圧が低下しており、5~6年間交換されていなかったとのことでしたので、同時に交換を行いました。
- ワコーズRECS施工(吸気系洗浄)
- エンジンオイル交換
- スパークプラグ交換(プラグキャップ含む)
- エアフィルター交換
- リアタイヤ交換
- バッテリー交換
- 修理代金:¥40,260(税込)
- お預かり日数:1営業日
- 作業時間:90分
今回はワコーズRECSによる薬剤洗浄を行い、カーボン噛みの症状を改善しました。
施工後はアイドリングが安定し、始動性も回復しています。
ただし、薬剤による洗浄では完全にカーボンを除去することはできません。
走行距離や使用環境によっては再発する可能性もあります。
カーボン噛み対策のポイント:
・定期的に燃料添加剤を使用して燃焼室をクリーンに保つ
・短距離走行を避け、時々エンジンを高回転まで回して燃焼温度を上げる
・プラグ・エアフィルター・オイルの交換サイクルを守る
エンジン内部洗浄はあくまで応急的な改善方法ですが、
定期的なメンテナンスと合わせることでエンジンの寿命を大きく伸ばすことができます。
始動不良やエンストが気になる方は、早めの点検・洗浄をおすすめします。






























