こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
10/24のPIT作業
ホンダ ズーマーDX(AF58-160xxxx)
症状と依頼内容
ホンダ ズーマーデラックス(AF58)が走行中にエンジン停止し、その後再始動できなくなったとのことで修理を承りました。
限定モデルということもあり、お客様のご希望で修理を行うことになりました。
点検を進めると、冷却水のリザーブタンクが空の状態で、オイルゲージにもオイルが付いていませんでした。
キックレバーを操作したところ、エンジン内部からガラガラと異音が発生。
オイル量不足および冷却水の循環不良が原因で、エンジン焼き付きが発生していると判断しました。
ズーマーのエンジンはシリンダーとクランクケースが一体構造のため、焼き付き時にはクランクケース交換が必要となります。
メーカー在庫で部品の供給はありましたが、クランクケース単体で約23万円と非常に高額でした。
お客様とご相談のうえ、中古エンジンをオーバーホールして載せ替える方法で修理を進めることになりました。
あわせてメーター不動、フロントタイヤの摩耗、シート破れも同時に修理を実施いたしました。
- 中古エンジンオーバーホールおよび載せ替え
- エンジン内部消耗品交換(カムチェーン、オイルポンプなども)
- 水回り消耗品交換(ウォーターポンプ、サーモスタット、サーモセンサー、チューブ類)
- スピードメーターケーブル交換
- フロントタイヤ交換
- シートASSY交換
- 右ミラー交換
- マフラープロテクター交換
オーバーホール済みの中古エンジンを使用し、内部パーツもすべて点検・交換を実施。
組み付け後はアイドリング・吹け上がりともに良好で、安定した走行性能を確認しました。
- 修理代金:¥262,510(税込)
- お預かり日数:30営業日
- 作業時間:450分
今回は焼き付きによって使用不能となったエンジンを、中古エンジンオーバーホールにより復旧いたしました。
限定モデルという特別な車両のため、お客様のご要望にお応えして通常対応外の修理を行いました。
結果として、見た目・性能ともに新車に近い状態に仕上がりました。
今回のポイント:
・ズーマーはクランクケース一体構造のため、焼き付き時は修理費が高額になりやすい
・冷却水・オイル量の管理不足が焼き付きの主な原因
・オーバーホール済み中古エンジンを使えば、費用を抑えつつ再生可能
現在は腰下修理の受付を行っておりませんが、状況や車両の特性に応じて柔軟な提案が可能です。
「思い入れのある1台をもう一度走らせたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。











































