こんにちは。原付市場です。
お店では毎日その日の事を日報という形で記録しています。
そのなかから、日々どんなことをしているのかご紹介します。
11/03のPIT作業
ヤマハ シグナスX(SE44J-310xxx)
症状と依頼内容
ヤマハ シグナスX(SE44J)が「走り出し時にキュルキュルと異音がする」とのことで修理を承りました。
最近譲り受けた車両とのことで、あわせて全体的なメンテナンスもご依頼いただきました。
まず異音の原因を特定するために駆動系を点検したところ、
ウエイトローラー・クラッチ・プーリーがすべて社外パーツに交換されている状態でした。
クラッチハウジングは肉抜き加工が施されており、クラッチシューとの接触面が大きく摩耗していました。
この摩耗が発進時のキュルキュル音の原因と考えられます。
駆動系一式を純正部品に戻すとなると高額となるため、
お客様と相談のうえ、今回はドライブベルト交換とダスト清掃、エアダクト取付を実施し、様子を見ることになりました。
また、譲り受け車両ということで全体的なメンテナンスも実施し、消耗品の状態をリセットしました。
- バッテリー交換
- エンジンオイル交換
- フロントブレーキパッド交換
- 駆動系メンテナンス(清掃・不足部品取付・消耗品交換)
- ドライブベルト交換(Vベルト 5ML-17641-00)
- エアダクト取付(5ML-WE547-00)
- ボルト・ネジ類交換
清掃とエアダクトの取付を行った後、異音は軽減しました。
今後は駆動系部品を純正構成に戻すことで、さらに安定した発進フィーリングが得られると考えられます。
- 修理代金:¥37,180(税込)
- お預かり日数:5営業日
- 作業時間:90分
今回は発進時の異音修理と併せて、全体的な整備を実施しました。
駆動系内部の汚れや摩耗、社外パーツの影響による音が原因で、清掃と部品交換で改善しました。
カスタム済み車両では、パーツの仕様を把握しておくことで、点検・修理の際に時間と費用を抑えることができます。
今回の整備ポイント:
・駆動系異音はクラッチやプーリー摩耗が主な原因
・社外パーツは性能よりも耐久性に差が出やすい
・純正構成に戻すとトラブルが減り、安定した走行が可能
中古・譲渡車両は整備履歴が不明なことも多いため、早めの点検をおすすめします。
「音が気になる」「前オーナーがカスタムしていた」などの場合は、一度駆動系を点検いたします。

































