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1991年に2代目ディオとして発売
ホンダが1991年12月に2代目ディオとして発売を開始した2ストロークのスクーター。原付市場では¥39,800の代表車種として最も販売台数の多い車種です。ホンダの歴代エンジンの中で最も丈夫、と言われている縦型エンジンを搭載しています。おかげで発売から25年が経った今でも元気に走っています。
当時のCM
本田技研工業(株)は’88年1月に発売以来、約4年間で生産累計105(※1)万台を突破するなど、スポーティでスタイリッシュなメットイン(ヘルメット収納型)スクーターとして若者を中心に大好評を得ている「ホンダ ディオ」と「ホンダ ディオSR」のカラーリングを変更し、「ホンダ ディオ」は12月12日より、「ホンダ ディオSR」は12月24日より発売する。
オーバースペックとも
バブル華やかな頃、ホンダの技術を結集して生産された縦型エンジンは、ヤマハの3KJエンジンと1位2位を争う高い信頼性を備えています。消耗品を交換してメンテナンスをすれば、20年以上現役で使えるというオーバースペックです。GooBikeでも200台近く出品されています。(2016.1現在)
純正外装の塗装もしっかりしており、色あせた外装もコンパウンドで磨くと感動する程きれいに復活します。
スーパーディオをポリッシャーで磨いてピカピカにしてみました(笑) pic.twitter.com/O0UnspgILq
— 原付市場-マックスオートリサイクル (@nakaharaichiba) 2016, 1月 7
良いところ
安い
20年以上たった今も、かなりの流通台数があるのでそれなりに安く仕入れる事ができます。また社外のアフターパーツも多く、消耗品も安く手に入ります。またバイク屋さんにとってもなじみのある代表的車種なので、消耗品の交換や修理も安くできるハズです。
丈夫で整備しやすい
耐久性に定評のあるホンダ最高の2サイクルエンジンを搭載しています。エンジンパーツの中でも、ピストンやシリンダーといった部品は消耗品の部類です(バイク屋さんにとっては)。オイル切れによる焼き付きや圧縮比の低下でしたら、ピストンとシリンダーを交換してしまいます。原付市場では部品代込み¥20,000です。(2016.1現在)
ところがクランクベアリングというクランクシャフトの付け根(エンジンの一番奥)にあるパーツはエンジンを完全に車体から降ろし、さらに特殊な工具でエンジン本体を完全に分解しなければ交換できません。クランクベアリングの交換をするくらいなら、他の中古エンジンに載せかえた方が楽なのでクランクベアリングの破損=エンジン死亡となります。
スーパーディオはクランクベアリングの耐久性が非常に高いので、エンジンが丈夫と言われています。クランクベアリングが壊れると、最初はエンジンから異音が出るようになります。なかなか言い表しづらいのですが「ぎゅんぎゅん」とかって感じです。そのまま乗っていると次第に音がひどくなっていき、最終的にはエンジンがロックしキックレバーも動かないようになってしまいます。
この動画はライブディオのクランクベアリング異音です。だいぶ最終段階の音です。
速い
2サイクルなので速いしパワーもあります。日本では2007年に排ガス規制により2サイクルの生産は終了していますので、2サイクルの原付は中古でしか購入できません。4サイクル原付の倍近いパワーは魅力的です。
気をつけるところ
マフラー詰まり
ガソリンにオイルを混合させて一緒に燃やすという2サイクルエンジンの構造的問題ですが、長く乗っているとマフラー内部にオイルの燃えカスが溜まっていきます。特に低速走行の多い乗り方をしていると溜まりやすいです。燃えカスが溜まってくるとマフラーから白煙がモクモクでるようになります。だんだん吹けが悪くなり、最高速とパワーが落ちてきます。白煙が出ていて最高速(50km/hくらい)が落ちてきたら、マフラー詰まりです。マフラーを交換しなければいけません。
フロントサスペンション
スーパーディオのフロントサスペンションはバネ式の簡単な構造です。経年劣化でバネが機能しなくなり、サスペンションが固着している事があります。フロント部分に体重をかけてみて全く沈み込まなければ、固着しています。とりあえずは走れますが、乗り心地は悪く路面状況の悪いところではフロントタイヤがスリップしやすいので危険です。
スーパーディオのフォークが固着していたので交換をしています(^-^)
外したフォークはすごい事になっていました(笑) pic.twitter.com/PjLDBKFGxi
— 原付市場-マックスオートリサイクル (@nakaharaichiba) 2016, 1月 7
オイル漏れ
スーパーディオのオイル漏れは大きく2カ所あります。一番多いのはオイルタンクのオイルセンサー部分です。センサー周辺のゴムパッキンが緩んで漏れてくる事があります。オイルタンクの上から三分の一位の高さにあるので、オイル量が少ない時は漏れてきませんが満タンにすると圧力に負けて漏れてきます。いちど分解してパッキン部分にシールテープを巻けば大丈夫です。タンク内のオイルが全て漏れてしまう訳ではないので、オイルランプが付いていなければバイク屋さんまで自走で行っても大丈夫です。
もう一つはオイルホースの亀裂です。ゴムホースなので経年劣化で割れてしまいます。こちらは破損しているとオイルが全て漏れてしまうのですぐに分かります。作業的には少し大変ですがオイルホースを交換するしかありません。この状態でエンジンをかけると焼き付いてしまうのでバイク屋さんに取りにきてもらいましょう。
満タン時に漏れてくるようならオイルセンサー、すぐにオイルが空になってしまうようならオイルホースです。
購入時は
中古のスーパーディオを購入するときは上記三カ所を確認すれば、おおよそ問題ないと思います。後は試乗してみて加速やハンドル周りに違和感がなければ大丈夫でしょう。
スーパーディオの修理方法と消耗品一覧
無料の代車も多数ご用意してあります。
詳しくは原付市場での修理についてをご覧ください。
代表的な消耗品を紹介します。ブログでメンテナンス方法も紹介していきたいと思います。
意外と簡単なマフラー交換。
シート交換はボルト2本外すだけ。破れたシートはお尻が濡れちゃいます。
外装交換は中級編かも。
バッテリー
プラグ
ヘッドライトバルブ
ウインカー球
テールランプ
無料の代車も多数ご用意してあります。
詳しくは原付市場での修理についてをご覧ください。